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文献詳細

雑誌文献

medicina16巻11号

1979年10月発行

文献概要

臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第2集 VIII.血液化学検査

92.ビリルビンと黄疸指数

著者: 亀谷麒与隆12

所属機関: 1都立大久保病院内科 2慶大内科

ページ範囲:P.1846 - P.1849

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 黄疽とは 黄疸とは血清ビリルビン値が過剰(1mg/dl以上)になった状態と定義されている.したがって,黄疸の程度は血清ビリルビン値の定量により決定されるのであるが,皮膚・粘膜の黄染はビリルビンの増量による場合が一般であるために,簡便法として血清の黄色調を比色定量する黄疸指数(Meulengracht法)が用いられてきた.すなわち,血清を生食水で希釈して標準液(重クロム酸カリ0.01g/dl)の濃度と一致するまでに要した希釈倍数で表され,ビリルビン1mg/dlが黄疸指数10にほぼ対応する.健康人血清の黄疸指数は4〜6単位,血清総ビリルビン値は0.2〜0.8mg/dlである.血清総ビリルビン値が2mg/dl以上になると黄疸として認識できるので顕性黄疸,それ以下の場合には潜在性黄疸と呼ぶことがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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