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文献詳細

雑誌文献

medicina16巻11号

1979年10月発行

文献概要

臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第2集 VIII.血液化学検査

99.Ca

著者: 尾形悦郎1

所属機関: 1東大第4内科

ページ範囲:P.1862 - P.1863

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異常値を示す疾患
 日常検査では血清(あるいは血漿)の総Caを測定するわけであるが,それが正常値以下,あるいは以上をきたす疾患を列挙すると表1,2のごとくなる,血清CaはCa++(カルシウム・イオン),蛋白結合Ca,蛋白以外の陰イオンと結合したCaよりなり,それぞれ血清総Caの48%,46%,6%をなす.血清Caの中でもCa++がCaとしての生物学的活性の主体であり,その濃度は非常に狭い範囲でホメオスターシスが保たれている.これが副甲状腺ホルモン,ビタミンDおよびカルチトニンの作用によることはいうまでもない.蛋白結合Caの濃度はCaが結合する血清蛋白,それも主としてアルブミンの濃度によって変動する.血清総Ca濃度測定の際に見出された異常がCa++濃度の変化を伴うものか,ただ単に血清蛋白濃度の変動を反映するにすぎないものかを区別することは,その後の鑑別診断にとって重要である.血清蛋白濃度変動による血清総Caの変化は次の式による補正により除去できる.
 血清Ca補正値(mg/100ni)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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