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文献詳細

雑誌文献

medicina16巻11号

1979年10月発行

文献概要

臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第2集 VIII.血液化学検査

110.アルカリフォスファターゼ

著者: 鈴木宏1

所属機関: 1東大第1内科

ページ範囲:P.1884 - P.1885

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異常値を示す疾患
 血清アルカリフォスファターゼ(ALP)の異常を示す疾患を表1に示した.血清ALPの上昇は他の多くの血中遊出酵素(GOT,GPT,LDHなど)と異なり,臓器でのALPの生成亢進を反映したものである.肝・胆道疾患では胆汁より腸管への排泄障害とともに肝細胞での生成亢進が関与している.また,骨疾患では骨性ALPの生成亢進を反映しており,癌患者の一部の症例では癌組織における胎盤性ALPの生成を反映して血中に増加する.
 黄疸がある場合には肝細胞黄疸であるか,胆汁うっ滞性黄疸であるかの鑑別が問題となる,肝細胞性黄疸では30K.A.単位以下であることが多く,胆汁うっ滞性黄疸では30K.A.単位以上のことが多い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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