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文献詳細

雑誌文献

medicina16巻11号

1979年10月発行

文献概要

臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第2集 VIII.血液化学検査

114.GOT,GPT

著者: 平山千里1

所属機関: 1鳥取大第2内科

ページ範囲:P.1892 - P.1893

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異常値を示す疾患
 トランスアミナーゼ(一般名:Aminotransferase)は生体内のほとんどすべての細胞に存在しているが,量的には肝,心筋,骨格筋,脂肪組織,脳,腎などに多い.GOT(一般名:Aspartate Aminotransferase,AsAT)は心筋や肝に高濃度に存在し,次いで骨格筋,腎,膵などに認められ,GPT(一般名:Alanine Aminotransferase,AIAT)は肝に最も多く,次いで腎,心筋,骨格筋,膵,脾などに存在する.
 GOT,GPTは,細胞内で糸粒体(m)と上清(s)に分布しており,2つの異性酵素は,陰イオン交換樹脂に対する親和性が異なる点から容易に分離定量することができる.一般に組織中のGOT,GPT濃度は,血清濃度の103〜4程度であるので,細胞の代謝回転により血清中に遊離するが,細胞膜の障害で血清濃度は急速に上昇する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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