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文献詳細

雑誌文献

medicina16巻11号

1979年10月発行

文献概要

臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第2集 VIII.血液化学検査

118.CAP(1-シスチンアミノペプチダーゼ)

著者: 岩崎寛和1

所属機関: 1筑波大臨床医学系産婦人科

ページ範囲:P.1900 - P.1901

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はじめに
 CAPは元来は胎盤から産生されるoxytocinaseとして注目されてきたが,Tuppyら(1961)によって一種のアミノペプチダーゼであることが明らかにされた.その後,BabunaとYenen(1966)および筆者ら(1967)によって,本酵素活性が胎盤機能の指標となることが明らかにされてから,世界的にも同様な見解が普及しつつある.しかしながら,本酵素の生理的意義,産生ならびに血中逸出の機序など不明の点が多いので,検査法としての意義には問題も少なくない.
 また,本酵素はLAPときわめて近縁関係にあり,胎盤から産生されるLAPは同時にCAP活性を有することが明らかにされている.そこで,S-benzyl-p-nitroanilideを基質として測定した場合に,男子および非妊婦にもわずかながら活性が認められ,また,肝障害の一部では活性の微小な上昇も認められている(及川ら,1978).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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