文献詳細
文献概要
臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第2集 VIII.血液化学検査
118.CAP(1-シスチンアミノペプチダーゼ)
著者: 岩崎寛和1
所属機関: 1筑波大臨床医学系産婦人科
ページ範囲:P.1900 - P.1901
文献購入ページに移動はじめに
CAPは元来は胎盤から産生されるoxytocinaseとして注目されてきたが,Tuppyら(1961)によって一種のアミノペプチダーゼであることが明らかにされた.その後,BabunaとYenen(1966)および筆者ら(1967)によって,本酵素活性が胎盤機能の指標となることが明らかにされてから,世界的にも同様な見解が普及しつつある.しかしながら,本酵素の生理的意義,産生ならびに血中逸出の機序など不明の点が多いので,検査法としての意義には問題も少なくない.
また,本酵素はLAPときわめて近縁関係にあり,胎盤から産生されるLAPは同時にCAP活性を有することが明らかにされている.そこで,S-benzyl-p-nitroanilideを基質として測定した場合に,男子および非妊婦にもわずかながら活性が認められ,また,肝障害の一部では活性の微小な上昇も認められている(及川ら,1978).
CAPは元来は胎盤から産生されるoxytocinaseとして注目されてきたが,Tuppyら(1961)によって一種のアミノペプチダーゼであることが明らかにされた.その後,BabunaとYenen(1966)および筆者ら(1967)によって,本酵素活性が胎盤機能の指標となることが明らかにされてから,世界的にも同様な見解が普及しつつある.しかしながら,本酵素の生理的意義,産生ならびに血中逸出の機序など不明の点が多いので,検査法としての意義には問題も少なくない.
また,本酵素はLAPときわめて近縁関係にあり,胎盤から産生されるLAPは同時にCAP活性を有することが明らかにされている.そこで,S-benzyl-p-nitroanilideを基質として測定した場合に,男子および非妊婦にもわずかながら活性が認められ,また,肝障害の一部では活性の微小な上昇も認められている(及川ら,1978).
掲載誌情報