icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina16巻11号

1979年10月発行

文献概要

臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第2集 X.内分泌機能検査

128.血中・尿中17-OHCS,11-OHCS,17-KS

著者: 屋形稔1

所属機関: 1新潟大中検

ページ範囲:P.1936 - P.1937

文献購入ページに移動
異常値を示す疾患
 尿中17-OHCS,血中11-OHCS,尿中17-KSの異常値を示す疾患を表にまとめた.現在血中の11-OHCSや17-OHCSのルチン検査はコルチゾール測定(RIA法)をもって代表することが多く,尿中の17-OHCS,17-KSとともに下垂体副腎皮質系の異常の把握に日常用いられる1)
 血中17-OHCS,17-KSはほぼ尿中値と平行するが,肝硬変では肝のステロイド代謝異常から尿17-OHCS,17-KSは低値を示す(ただし遊離17-OHCSは高目)にもかかわらず血中はやや高目の値を示す.また甲状腺機能亢進症では代謝亢進があるから内因性コルチゾール分泌は亢進しているが,分泌と代謝が平衡を保つため尿17-OHCSが増加を示す一方,血中17-OHCS,11-OHCSは正常である.11-OH lase欠損症では血中11-OHCSは低値を示すが尿17-OHCSは正常である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?