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臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第2集 X.内分泌機能検査
129.GH測定
著者: 入江実1
所属機関: 1東邦大第1内科
ページ範囲:P.1938 - P.1939
文献購入ページに移動GH測定検査の内容1〜3)
GHはラジオイムノアッセイで測定されるが,血清を用い,空腹時の値と各種負荷試験のときの値とが参考とされる.空腹時の値は空腹時安静にして少なくとも30分後の採血によることを原則とする,それは血中GHの値が運動,ストレスなどによって増加するからである.負荷試験には刺激試験と抑制試験とがあるが,主として前者である.刺激試験は各種刺激によって視床下部下垂体前葉を刺激し,下垂体前葉のGH分泌能をみる目的で用いられるもので多くの方法が考案されているが,もっとも広く臨床的に用いられているものはインスリン負荷試験とアルギニン負荷試験である.インスリン負荷試験は前採血後標準インスリン0.1U/kgを静注,30分ごとに採血し2時間までの各血清につきGH測定を行う.低血糖を起こすのが目的であるので下垂体前葉機能低下などが強く疑われる症例では危険があるので,0.05U/kgの投与によりまず検査を行う.アルギニン負荷試験は前採血後10%l-アルギニン溶液を用い,アルギニンとして0.5g/kgの量を30分間に点滴静注し,その後2〜3時間,30分ごとに採血し各血清についてGH測定を行う.インスリン負荷試験では普通60分をピークとして,アルギニン負荷試験では60〜90分をピークとしてGHは上昇反応を示すのが正常反応で,ピークの値は10〜40ng/ml程度である.ピーク値が5ng/ml以下のものを明らかな低反応とみなしている.
GHはラジオイムノアッセイで測定されるが,血清を用い,空腹時の値と各種負荷試験のときの値とが参考とされる.空腹時の値は空腹時安静にして少なくとも30分後の採血によることを原則とする,それは血中GHの値が運動,ストレスなどによって増加するからである.負荷試験には刺激試験と抑制試験とがあるが,主として前者である.刺激試験は各種刺激によって視床下部下垂体前葉を刺激し,下垂体前葉のGH分泌能をみる目的で用いられるもので多くの方法が考案されているが,もっとも広く臨床的に用いられているものはインスリン負荷試験とアルギニン負荷試験である.インスリン負荷試験は前採血後標準インスリン0.1U/kgを静注,30分ごとに採血し2時間までの各血清につきGH測定を行う.低血糖を起こすのが目的であるので下垂体前葉機能低下などが強く疑われる症例では危険があるので,0.05U/kgの投与によりまず検査を行う.アルギニン負荷試験は前採血後10%l-アルギニン溶液を用い,アルギニンとして0.5g/kgの量を30分間に点滴静注し,その後2〜3時間,30分ごとに採血し各血清についてGH測定を行う.インスリン負荷試験では普通60分をピークとして,アルギニン負荷試験では60〜90分をピークとしてGHは上昇反応を示すのが正常反応で,ピークの値は10〜40ng/ml程度である.ピーク値が5ng/ml以下のものを明らかな低反応とみなしている.
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