文献詳細
文献概要
臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第2集 X.内分泌機能検査
131.T3,T4(PBI,T4・Iを含む)
著者: 福地稔1
所属機関: 1兵庫医大RIセンター診療部
ページ範囲:P.1942 - P.1943
文献購入ページに移動はじめに
甲状腺ホルモンにはT3とT4の2種類があり,血中ではほとんどが血清蛋白と結合して存在し,遊離型のものはわずかである.T4の血中濃度はT3に比べはるかに大であるため,永らく血中甲状腺ホルモン濃度の指標とされてきた.しかし,最近,ラジオイムノアッセイにより血中T3やT4濃度を直接測定することが容易となり,広く臨床検査法として応用されている.これに伴い,血漿蛋白結合ヨード(PBI)の量や,T4・Iの値を血中甲状腺ホルモン量の指標としなければならない時代は終わったといえる.
甲状腺ホルモンにはT3とT4の2種類があり,血中ではほとんどが血清蛋白と結合して存在し,遊離型のものはわずかである.T4の血中濃度はT3に比べはるかに大であるため,永らく血中甲状腺ホルモン濃度の指標とされてきた.しかし,最近,ラジオイムノアッセイにより血中T3やT4濃度を直接測定することが容易となり,広く臨床検査法として応用されている.これに伴い,血漿蛋白結合ヨード(PBI)の量や,T4・Iの値を血中甲状腺ホルモン量の指標としなければならない時代は終わったといえる.
掲載誌情報