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文献詳細

雑誌文献

medicina16巻11号

1979年10月発行

文献概要

臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第2集 X.内分泌機能検査

138.セロトニン

著者: 梶原長雄1 北隆1

所属機関: 1日大第2内科

ページ範囲:P.1956 - P.1957

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はじめに
 Serotonin(5-Hydroxytryptamine;5-HT)はCatecholamineと同様に生体活性アミンの一種で約10mgを含有すると推定されており,その90%が消化管のEnterochromaffin細胞に,残りが血小板と脳に分布している.5-HTはRapportらにより血管収縮物質を求める過程で発見され,Serotoninと命名されたが,その他に消化管の運動における役割,血液凝固における作用,腎の血行動態の調節,炎症やアレルギーにおける化学的媒体としての役割,なかでも中枢神経系の伝達物質として重要な役割をもっている.
 Serotoninの生合成と代謝は表1のごとく,必須アミノ酸のTryptophanにTryptophan hydroxylaseにより,5-Hydroxytryptophan(5-HTP)となり,5-HTP decarboxylaseにより5-HTとなる.一方,Monoamine oxidase(MAO),さらにAldehyde dehydrogenaseに作用され5-Hydroxyindole acetic acid(5-HIAA)に代謝される.5-HTや5-HIAAはglucuronide抱合や硫酸抱合され,尿中に排泄される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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