icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina16巻11号

1979年10月発行

文献概要

臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第2集 XI.腎機能検査

141.チオ硫酸ナトリウムクリアランス

著者: 稲毛博実1 東條静夫1

所属機関: 1筑波大臨床医学系内科

ページ範囲:P.1964 - P.1965

文献購入ページに移動
はじめに
 イヌリン(Inulin),チオ硫酸ナトリウム(Sodium Thiosulfate),マンニトール(Mannitol)などの物質は体内で酸化分解を受けず,自由に糸球体を通過し,かつ尿細管での再吸収や分泌が行われないことから,糸球体濾過量(GFR)を求めるのに用いられる.
 これらの物質の糸球体濾液中の濃度は,腎マイクロパンクチャー法により,血漿濃度と等しいことが証明されているので,単位時間(分)当たりの尿に排泄される物質の量UV(mg)がわかれば,その物質UV(mg)を含んでいた糸球体濾液の量(GFR)は,血漿濃度P(mg/dl)を測定することによって次式で求められる.すなわち,

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?