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文献詳細

雑誌文献

medicina16巻11号

1979年10月発行

文献概要

臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第2集 XI.腎機能検査

145.Fishberg濃縮試験

著者: 折田義正12

所属機関: 1滋賀医大第3内科 2阪大第1内科

ページ範囲:P.1972 - P.1973

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はじめに
 Fishberg濃縮試験とは,①生体を軽い脱水状態とし,血清浸透圧を上昇させると,②この現象が浸透圧受容器に感受され,視床下部の抗利尿ホルモン(ADH)産生を増加させ,このホルモンが脳下垂体後葉より血中に放出され,③腎遠位尿細管,集合管に働いて,尿細管腔より水の再吸収を増加させ,血清浸透圧を正常に戻そうとする一連の反応を利用して,遠位尿細管,集合管(いわゆる下部ネフロン)の機能を調べる検査である.
 この検査には,採血,試薬などを必要としないが,患者自身の守るべき注意,食事,投薬内容などが関与し,測定にも誤差が入りやすいので,成績解読には注意を要する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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