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文献詳細

雑誌文献

medicina16巻11号

1979年10月発行

臨時増刊特集 これだけは知っておきたい検査のポイント 第2集

XII.細菌検査

151.細菌尿

著者: 猪狩淳1

所属機関: 1順大臨床病理

ページ範囲:P.1986 - P.1987

文献概要

 細菌尿とは 臨床的に細菌尿とは「尿1ml中の細菌数が105個以上存在する尿」とされている.現在では,尿細菌検査のためには中間尿あるいはカテーテル尿がふつうで,一部小児の場合,膀胱穿刺尿が用いられている.中間尿を検査材料とする場合,いかに上手にとれた尿でも,尿道常在菌の混入を避けることは不可能で,しかも,とり方が悪いと尿道中の常在菌のみならず,尿道口周辺,外陰部の常在菌をも多数混入することになる.そこで,Kassは中間尿の採取時に混入した汚染菌と真の細菌尿とを区別するため,広い臨床的細菌学的調査に基づき,その区別点を尿中細菌数105/mlにおくことを提唱した.以来「尿中細菌数が105/ml以上」が細菌尿の臨床検査基準として広く採用されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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