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雑誌目次

雑誌文献

medicina16巻12号

1979年11月発行

雑誌目次

今月の主題 血管炎とその臨床

理解のための10題

ページ範囲:P.2126 - P.2128

血管炎の概念

病理学的立場から

著者: 京極方久

ページ範囲:P.2042 - P.2044

はじめに
 最近,血管炎がにわかに注目を浴びてきた,その理由はいわゆる"難病"として厚生省の指定した疾患の中に,血管に病変のあるものが非常に多かったことがきっかけであろう.事実,その病因も不明で,診断,治療いずれも困難なものが多い.厚生省でもこれらの血管炎群を総合した"系統的血管病変"に関する研究班を組織して重点的に研究を遂行している.構成メンバーはいずれもその道の専門家ばかりであるが,その討議の間にいくつかの基本的な問題点が浮き彫りになった.
 その最大のものというか,最も基本的なものは"血管炎の概念"についての各研究者の間の微妙な食い違いである.専門家の間でかなりの落差のあったのは臨床家と病理学者の間であり,次には臨床間で内科医と皮膚科医の間であり,病理学者の間でさえ,時にはかなりの食い違いを示した1,2).ましてや専門家と非専門家の間の落差は時にはまったく別世界の観すらあった.このように一つの疾病の把握が人によって少しずつズレているということは,いろんな点で大変支障をきたすことが多い.そこら辺りの点を明らかにして議論をしてみたい.

内科的立場から

著者: 塩川優一

ページ範囲:P.2046 - P.2047

血管病変と臨床症状
 現在の医療体系では,血管病変の診療とその研究は主として外科において行われている.その理由は,虚血に基づいて生じた四肢の壊疽性病変に対して外科的処置が行われるためであろう.もちろん,内科においても多くの血管病変に基づく臨床症状を取り扱っているわけであるが,従来は,それらは臓器病変として把握するのが通例であった.
 ところが,膠原病,リウマチにおいては,古くより結合組織と血管の炎症を主とし,これがその病像を支配していることが知られている.しかも,その周辺には多くの血管病変を伴う疾患がある.筆者は難病の研究に当たっては血管炎の立場より各種の疾患を見直す必要があると考えた1)

皮膚科的立場から

著者: 西山茂夫

ページ範囲:P.2048 - P.2049

血管炎とは
 一般に炎症の場は細小血管を中心とする結合織であるが,とくに血管壁の結合織を反応の場とする炎症,つまり血管壁を一次的におかす炎症を血管炎という.
 したがって,次のような場合には厳密な意味での血管炎とはいえない.

血管炎を伴う諸疾患

結節性動脈周囲炎

著者: 本間光夫

ページ範囲:P.2050 - P.2051

はじめに
 血管壁のフィブリノイド壊死およびその周囲に炎症細胞の浸潤を伴って,主として中等大,小動脈血管を侵す炎症疾患で,しかも一定の症候群を呈するものを結節性多発性動脈炎と呼んでいる.

SLE,強皮症,皮膚筋炎

著者: 大藤眞

ページ範囲:P.2052 - P.2053

はじめに
 血管炎といっても大型血管炎から細小血管の血管炎まであり,その種類によって病理像ないし病態はかなり異質のものとなるが,一般的な意味での"いわゆる血管炎"とは中・小・細血管の壊死性炎症性血管炎(necrotizing angiitis)を指している.
 本号では大型血管炎も入れているようであるが,膠原病の場合は"いわゆる血管炎"に該当する.膠原病は系統的な結合織の炎症性疾患であるから,血管病変と密接な関係にあることは当然であるが,実際には結節性動脈周囲炎およびその周辺疾患(壊死性血管炎)を除けば,案外臨床的にも病理学的にも明確でない場合が多く,SLEでさえ例外ではない.筆者に与えられた課題は「SLE,強皮症,皮膚筋炎」の血管炎であるので,膠原病血管炎の主流ではないが,以下その概要を述べる.

悪性関節リウマチ

著者: 橋本博史

ページ範囲:P.2054 - P.2056

はじめに
 慢性関節リウマチは20~50歳の女性に好発し,多発性毛関節炎を主徴とする慢性炎症性疾患であるが,時に血管炎を背景として,臨床的に心筋炎,心のう炎,胸膜炎,肺臓炎などの内臓病変を伴い予後不良の病型がみられる.これは悪性関節リウマチ(malignant rheumatoid arthritis,以下MRA)と称せられる.

Wegener肉芽腫症とその類似疾患

著者: 吉田雅治 ,   長沢俊彦

ページ範囲:P.2057 - P.2059

はじめに
 Wegener肉芽腫症(以下WGと略す)は1931年にKlingerが壊疽性鼻炎,関節症状を伴い,肉芽腫性糸球体腎炎を呈して腎不全死した一症例をGrenzformen der Periarteritis nodosaとしてはじめて報告し,1939年にWegenerが血管系と腎の病変を伴う特異な上気道性肉芽腫症として結節性動脈周囲炎(以下PNと略す)より分離,独立させた疾患である.さらにGoldmanら(1954)によりWGは①気道の壊死性肉芽腫性炎症,②全身の壊死性血管炎,および③肉芽腫性糸球体腎炎の3つの形態学的変化を特徴とする疾患として,病理学的および臨床的なentityが確立されるに到った.以来今日まで,その症例数は少ないが報告が相続き,1973年にはNIHでWGに関してのconferenceが行われている1).ここでは,血管炎の立場から臨床的にWGの解説を試みる.

アレルギー性肉芽腫性血管炎

著者: 森本幾夫

ページ範囲:P.2060 - P.2061

はじめに
 結節性動脈周囲炎(以下PN)が初めてKussmaulら1)により報告されたのは一世紀も前のことであるが,それは一つの明確な疾患単位を有するように考えられていた.しかし,同様な症例がたくさん報告されるにつれ,臨床的にも,病理学的にも古典的PNとは異なった病像をもつものがあることが明らかとなってきた.1951年ChurgとStraussら2)は,臨床的には発熱,喘息,好酸球増多,皮疹,多臓器に及ぶ致命的な多彩な病像を呈し,病理学的には全身性壊死性血管炎ならびに血管外の肉芽腫性病変(好酸球の浸潤を伴う)を伴う14例を報告し,古典的PNより分離し,これをアレルギー性肉芽腫性血管炎(allergic granulomatosis and angiitis,以下AGA,別名Churg-Strauss Syndrome)と呼んだ.本疾患はPNと診断されることが多く,臨床家の本疾患に対する認識は浅く,またPNとWegener肉芽腫症との移行型あるいはLoeffler症候群とWegener肉芽腫症との移行型とみられる類縁疾患があり,また生前診断がされるのはきわめて少数とされている.

過敏性血管炎

著者: 相澤好治

ページ範囲:P.2062 - P.2064

過敏性血管炎とは
 1866年にKussmaulとMaierがperiarteritisnodosa(PN,結節性動脈周囲炎)を初めて詳細に発表した後,感染症に対する血清療法の普及とともに,これらに対する過敏反応によりPNと同様の症状を呈する症例の報告が相次いだ.薬剤による血管炎は組織学的にPNの病変より末梢の小動脈が侵されることから"microscopic polyarteritis nodosa"とも称せられ,PNの概念に混乱がみられるようになった.1953年,Zeek1)はその混乱を防ぐため,フィブリノイド変性と炎症を伴う血管病変をnecrotizing angiitis(壊死性血管炎)と呼び,①hypersensitivity angiitis(HA,過敏性血管炎),②allergic granulomatous angiitis(アレルギー性肉芽腫性血管炎),③rheumatic arteritis(リウマチ性動脈炎),④periarteritis nodosa,⑤temporal arteritis(側頭動脈炎)の5型に分類した.
 Zeekの記載したHAは,サルファ剤などの薬剤に対する過敏反応で発症し,組織学的に内臓,結合組織,皮膚の最小分枝動静脈,毛細血管の急性,壊死性炎症を特徴とする.

側頭動脈炎とpolymyalgia rheumatica

著者: 亀山正邦

ページ範囲:P.2066 - P.2067

側頭動脈炎の報告について
 側頭血管の動脈炎として,1934年に,Hortonら1)は2例の報告を行っている.第1例は50歳女性で,子宮筋腫,高血圧,輸尿管結石などで入院をくり返しているうちに朝方の頭痛が出現している.血圧は195〜250/100〜130mmHg,Hb 72%,RBC 489万,BUN 25mg/dl.側頭動脈にそって有痛性の結節を触れる.食思不振,体重減少がある.体温は36.6〜39.4℃,髄液正常.尿中結核菌陰性.左側頭動脈を生検.この例は後に自宅で死亡し,剖検は行われていない.第2例は68歳男性で,頭蓋部の疹痛と全身衰弱を主訴としている.病初に歯の周囲の痛み,顎のこわばりがあった.1週後に痛みは前頭部に広がり,その部に熱感を伴った.体重減少,微熱,Hb 12.1g/dl,RBC 373万.浅側頭動脈にそって発赤と疼痛があり,その部を生検した.
 これら2例の生検所見は慢性の動脈周囲炎および動脈炎である.限局性の肉芽組織が血管外膜にある.外膜の栄養血管周囲には円形細胞浸潤があり,中膜にも細胞浸潤がみられる.内膜は著明に肥厚し,細胞浸潤の程度は部位によって異なっている.血栓で完全に閉塞しているところもある.既往歴,経過および病理所見から,結節性動脈炎や閉塞性血栓性血管炎とはみなされず,新しい疾患と考えたい,と述べている.この疾患の原因としてactinomycesを考えているが,それは誤りであった.

Behçet病

著者: 橋本喬史 ,   清水保

ページ範囲:P.2068 - P.2069

はじめに
 ベーチェット病(症候群)は症状の多彩性と再燃性を特徴とする慢性炎症性疾患であり,粘膜(口腔・外陰部のアフタ性潰瘍),皮膚(結節性紅斑様皮疹,毛嚢炎様皮疹,血栓性静脈炎),眼(虹彩毛様体炎,網脈絡膜炎)の主症状のみならず,血管系,神経系,関節,消化管,副睾丸の病変による症状もみられる.
 この中で,動・静脈に閉塞や瘤を生じて,臨床症状を発現する血管型ベーチェット病(vasculo-Behçet's syndrome)は神経系や腸管の病変とともに,致死的原因となることが多いことから,臨床的に注目されており,以下これについて述べることにする.

Buerger病

著者: 三島好雄

ページ範囲:P.2070 - P.2071

はじめに
 Buerger病はその臨床病態の特徴から診断され,血栓血管炎を証明すれば確証となる.
 近年,WesslerなどBuerger病の典型例は存在せず,疑わしい例もよく検討すると動脈硬化など他の原因で説明しうるとする人が,とくに米国の外科医の中で少なくないが,McKusickは東南アジア訪問の帰途に韓国や日本に立ち寄り,少なくとも東洋にはBuerger病が存在するとしている.筆者らは1962年に自験例を詳細に検討し,少なくとも日本にはBuerger病が存在することを主張した・わで国ではこの意見に賛成する人が多く(神谷,福田ら),外国でも欧州,とくに東欧,中近東などでは肯定者が多く(Lewis,Horowitz,Barker,Pokornyら),欧米の成書にも本症は独立疾患として記載されている.

大動脈炎症候群

著者: 稲田潔

ページ範囲:P.2072 - P.2074

はじめに
 大動脈炎症候群は1908年高安の特異な眼底所見の報告にはじまり,清水,佐野の脈なし病の提唱を経て,時代の変遷とともに本症の概念が拡大され,最近本症候群の名称で一括されるようになったが,なお不明の点が少なくない.

川崎病と乳児型多発動脈炎

著者: 笹栗靖之 ,   加藤裕久

ページ範囲:P.2075 - P.2079

はじめに
 川崎病は1967年,川崎富作博士により,狸紅熱に似て非なる疾患として初めて発表されたclinical entityである.当初,予後良好なる疾患とされていたが,死亡例が相次ぎ,それらの剖検所見より,川崎病の本態が冠動脈などの中型動脈を中心とする汎血管炎であることが示唆された.さらに生存例にもアンジオグラフィーにより高率に異常があることがわかり,中・小動脈を主に病変の場とする血管炎症候群であることがわかった.
 こうした結果,川崎病は世界的注目を集めるとともに,他の血管炎,とくにpolyarteritis nodosa(多発性結節性動脈炎,以下PN)やinfantile polyarteritis(乳児多発性結節性動脈炎,以下IPN)との異同に重大な関心が払われるようになった,川崎病ははたして新しい疾患なのだろうか,またどうして最近このような血管炎が増加したのだろうか,などは重大な問題である.
 PNは1866年,KussmaulとMaierにより発表された主として病理学的なentityである.また1930年頃より欧米において,PN様症例が2歳以下の乳幼児にもみられることがわかり,現在までに約80例ほどの報告を見る.この乳児型PNは成人のPNとやや異なる点があるとして,成人のPNをclassical PN(以下CPN),乳児型PNをIPNとして分けて扱われてきている.

カラーグラフ

目でみる血管炎

著者: 大藤眞 ,   橋本博史 ,   相澤好治 ,   亀山正邦 ,   橋本喬史 ,   清水保

ページ範囲:P.2080 - P.2081

図1 SLE患者にみられた皮膚多発性潰瘍
図2 MRAにみられたPN型血管炎

血管炎類似疾患

多発性神経炎,内分泌症状を伴う形質細胞異常増殖症(高月病)(カラーグラフ)

著者: 高月清

ページ範囲:P.2083 - P.2085

はじめに
 1968年に京大第2内科から,腹部(腸間膜)の孤立性形質細胞腫を有する36歳女性例で,多発性神経炎と内分泌異常を伴う症例が報告され,ついで九大神経内科,長崎大第1内科,九大第2内科から類似の症状を呈する症例が発表された.そして筆者らは次の症例に類似症状の合併を認めた.

経口避妊薬と血栓症

著者: 高木繁夫 ,   尾崎晴彦

ページ範囲:P.2087 - P.2089

はじめに
 周知のとおり,経口避妊薬は1961年アメリカFDA(食品医薬品局)が国内の使用を認めて以来,その効果の確実性から,近代的避妊方法の一つとして広く普及し,現在世界では少なくとも31力国で約5,000万人の服用者が存在すると推定され,一方わが国においても30万人を越えるとされており,その需要は将来ますます増加するものと予想されている.一方,経口避妊薬には微量のestrogenとprogesteroneとが含まれ,健康婦人といえども長期間にわたって服用するため,その副作用が問題となり,とくに血栓症を誘発する危険があるとされており,服用中に出現する最も危険な副作用の一つとなりつつある.
 しかし,経口避妊薬と血栓症との因果関係については今日なお不明な点も少なくなく,常に新しい観点に立っての慎重な討議がなされているためこの問題について考察を加える.

血管炎の成因

血管炎の動物モデル—SL/Niマウスを中心に

著者: 木崎智彦 ,   京極方久

ページ範囲:P.2090 - P.2093

はじめに
 膠原病,とりわけPN,RA,SLEなどの大きな所見の一つとして血管病変があり,それらは複雑な免疫学的な機序によって発症すると考えられている.しかし,その病因を深く究明するまでには至っていない.すなわち,どのような原因で,どのような背景で,どのような経過をたどって病変が完成されていくかを順序だてて研究することは不可能に近かった.しかし,最近,PNに類似した動脈炎を自然発症する動物,SL/Niマウスが発見され,まだ完壁な動物モデルとは言えないまでも,今後その病因究明に大いに貢献してくれると思われる1,2).このマウスは元来リンパ腫好発系であったが,愛知県がんセンター西塚泰章部長のもとでリンパ腫の発生頻度の低下とともに動脈炎や腎炎が好発するようになった系であり,現在SL/Niマウスと命名されている7)
 本稿では動脈炎を中心にして記載するが,腎炎について簡単に触れると,腎炎はSLEなどにみられるimmune complex型腎炎に類似していて,生後3〜4ヵ月から発症し,10ヵ月以後では発生率は100%になる.しかも,加齢とともに重症となり,その病型もメサンジウム増殖型から膜性腎炎に移行し,12カ月以後動脈炎を伴うとヒトの膜性増殖性腎炎に似た病像を呈してくる.

ウイルス抗原と血管炎

著者: 吉木敬

ページ範囲:P.2094 - P.2098

はじめに
 実験的に血清病やArthus現象の免疫学的発症機序の解明が進み,壊死性血管炎における免疫複合体の病因的役割が指摘されている.一方,壊死性血管炎とウイルス感染との関係はミンクのAleutian病,マウスではヒトSLEの自然発生モデルであるNew Zealand(NZ)マウス,ヒト結節性多発性動脈炎(PN)のモデル動物であるSL/Niマウス,LCMウイルス感染マウスなどで次第に明らかとなっている.血管炎の病因としてのウイルス感染はウイルスまたはウイルス抗原が宿主の免疫応答を介して免疫複合体を形成し,この免疫複合体が血管壁に沈着して血管炎を発生させる場合や,後述するようにSL/Niマウスの場合の血管壁中膜平滑筋に発現されるウイルスが血管炎発症に病因的役割を演ずる場合がある.
 ここでは,筆者らが従来から研究を進めてきたNZマウス,SL/Niマウスの壊死性血管炎における内因性C型ウイルスの病因的役割について述べ,ヒト壊死性血管炎の発生機序を考えてみたい.

Immune complexと大動脈壁Fcレセプター

著者: 粕川禮司 ,   岡田満

ページ範囲:P.2100 - P.2101

はじめに
 血管炎の病変組織を螢光抗体法で染色すると,免疫グロブリンや補体成分の頼粒状沈着がよく認められる.これはimmune depositsと呼ばれ,多くの場合,抗原抗体複合物(immune complex)から成る.このような成績から,血管炎の成因を血中immune complexと血管壁のレセプターという観点から考えてみる.

HLAと血管炎

著者: 太田伸生 ,   笹月健彦

ページ範囲:P.2102 - P.2105

はじめに
 血管炎は多くの場合,その病因は不明で,遺伝病因の関与も示唆されてはいるが,厳密な遺伝解析がなされていない.
 他方,HLAと各種疾患との強い相関が明らかにされ,疾患の発症に関与する遺伝要因解明への道が開けつつあるといえよう.

疫学的考察

著者: 吉沢久嘉

ページ範囲:P.2106 - P.2107

はじめに
 血管炎は血管壁を場とする炎症と理解されているが,これを示す疾患には種々のものが含まれてくる.それらについては現在のところ多様な分類が行われていて,まだ統一的見解には達していない.また,この領域の中心にあると考えられる結節性動脈周囲炎(PN)をはじめとして,それぞれの疾患は比較的稀な疾患に属するものばかりで,それらの疫学的研究は従来ほとんどなされていないといっても過言ではなかった.
 ここ数年,わが国において,厚生省特定疾患悪性関節リウマチ・結節性動脈周囲炎研究班が,ついで系統的血管病変に関する調査研究班が編成されて,血管炎の研究も大幅な進歩を示してきた.

血管炎の診断

免疫学的診断法

著者: 東條毅

ページ範囲:P.2108 - P.2109

はじめに
 血管炎の確定診断は病理組織学的に下される.したがって,免疫学的診断法の第1にあげるべきものは免疫組織学的診断法であろう.螢光抗体法,酵素抗体法あるいは免疫電顕法などを駆使して,血管を場とする炎症に免疫学的機序の関与を明らかにしうる.
 しかし,この点は組織診断の項と重複すると思われるので省略し,他の臨床免疫学的な診断を述べる.

血管炎診断のための生検(カラーグラフ)

著者: 細田泰弘

ページ範囲:P.2111 - P.2114

はじめに
 血管炎として一括される疾患の中には,全身に広汎に分布するものから,一組織,一臓器,あるいは一局所に局在するものまで,さまざまである.また病期によって形態学的に異なる像を呈するものもあり,血管炎が疾患の主体を構成するものがある一方で,病態の中で特殊な,あるいは例外的な一部分症として出現するものもある.血管炎を有する全身性疾患の多くは従来診断困難な難治性疾患に属し,結節性動脈周囲炎のように剖検によってはじめて確定診断の得られる場合も少なくなかったが,最近では各種の診断技術の進歩とともに,診断確度は飛躍的に改善されつつあるように思われる.
 今日では血管炎の生検は単に診断確定のためばかりではなく,時には治療面で有益な情報を得ることさえ可能である.以下,筆者らが実際に経験した症例を例示しつつ,血管炎診断のための生検に関して述べたい.

放射線診断—血管造影を中心に

著者: 平松京一

ページ範囲:P.2116 - P.2121

はじめに
 血管炎には実に多くの分類があり,また血管炎の定義についても多くの説が述べられている.発生部位から見た大動脈炎,動脈炎,静脈炎など,すべてを総合的にvasculitisあるいはangiitisと呼ぶが,血管炎には,一部感染性のものを除けば,原因不明のものが多く,主として侵す部位もとくに一定しないことも多いことが,原因による分類や発生部位別分類などにいまだ確立したものがない所以であろう.
 いずれにしても,血管炎は血管壁が炎症の場になっているわけで,血管壁に発生する変性,浸出,細胞浸潤,肉芽形成,器質化などにより,血管に何らかの形態学的変化をきたすことが多く,したがって血管造影が診断に決定的な情報をもたらすことが少なくない.

血管炎の治療

血管炎治療の問題点と限界

著者: 柴田整一

ページ範囲:P.2122 - P.2125

血管炎を伴う疾患に対する治療の姿勢
 最近になってSLE.その他の膠原病諸疾患や,それに近縁な諸疾患を"血管炎を伴う諸疾患"という角度から観直そうという傾向が出てきたことは,約20年来これを主張1〜8)してきたものにとっては大変嬉しいことである.私どもが主張しはじめた頃は,この考え方は完全に無視されたのであるが,それでもあえて主張し続けてきた最大の目的は,われわれは病理学者でもないので原理的なことで新説をという気は毛頭なくて,治療,ことに長期治療を行ってゆく上でこの考えに立脚しない限り,納得のゆく治療を行うことはほとんど不可能であるということを痛感してきたからであった.
 たとえばSLEという同じ診断名が下されていれば教科書にあるような画一的な治療が行われがちであるが,少しく経験をつんだ医師であれば,たとえ急性期をうまく通りぬけるところまではほぼ画一的に治療を進めることができたとしても,そこから先をどうするかというときになって,症例によりその対応の仕方は実は千差万別で,いわばcase by caseであるという印象を受け,さて,どこによりどころをおいて治療を続けてゆけばよいのかと困惑することになってしまう.そこのむずかしさを今さらのごとくに知るようになるということが多いのである.

心エコー図のみかた

応用編

著者: 島田英世 ,   石川恭三

ページ範囲:P.2130 - P.2137

 石川 今回はこれまでに得た知識をもとに,応用編として症例を中心に,いろいろな検査法から得られる情報と対比しながら,心エコー図の持つ役割に焦点を合わせて話をすすめていきたいと思います.

演習・放射線診断学 CTスキャン読影のコツ・5

大血管病変

著者: 町田喜久雄

ページ範囲:P.2140 - P.2145

はじめに
 全身CT(computed tomographyl)の臨床的有用性は,次第に認識されつつあるが,大血管病変の診断においても有力な診断手技となりつつある.とくに大動脈瘤の診断などについては,すでにいくつかの報告もあり1〜3),従来の放射線診断と異なった情報を非観1血的に提供してくれる利点を有している.
 周辺の臓器も同時に描出されるので,血管病変とそれら周囲臓器との関係もよく理解できる.動脈と関係の深い静脈も同様に描出されるので,上・下大静脈の状態の診断にも使用することができる.動静脈の太い枝もある程度描出するので,それらの病変も時に診断することができる.肺動静脈病変も,時に診断することができる.

連載

目でみるトレーニング

ページ範囲:P.2146 - P.2151

図譜・消化器病の超音波診断 他検査法との対比による症例の検討

肝悪性腫瘍の超音波診断—病理肉眼所見との対比による超音波像の検討

著者: 大藤正雄 ,   野口武英 ,   木村邦夫 ,   高橋法昭 ,   土屋幸浩 ,   五月女直樹 ,   木村道雄 ,   江原正明 ,   税所宏光 ,   大野孝則 ,   庵原昭一

ページ範囲:P.2154 - P.2159

はじめに
 超音波検査法は実時間映像を可能とする電子スキャンの開発により著しい進歩がみられており,非侵襲性でしかも簡便,確実な手段として広く消化器疾患の診断に応用されるようになってきている.肝腫瘍の診断においても腫瘍の微細な性状だけでなく,肝表面の性状や血管の変化などもあらわすことによって病態をさらに精しく把握することができる.従来のコンタクト・スキャンでは困難とされた肝細胞癌と転移癌の鑑別も多くの例で可能である.識別可能な腫傷の穴きさについては1cm大の腫瘍が容易に検出されているのであるが,1cm以下の場合,周囲組織の音響学的性状との関連で必ずしも容易ではなく,転移性肝癌の剖検あるいは開腹所見との対比により見逃されていることが少なくない.
 超音波検査法による肝腫瘍の診断能については現在のところなおretrospectiveな検討にとどまっているけれども,筆者らは肝細胞癌では全例に異常所見を認めている.実際の検査にあたって,被検者が高度の肥満体であったり,腹部手術後で腸管癒着などの特殊な状態にあったりしなければ良好な映像を得ることができる.

プライマリ・ケア

プライマリ・ケアにおける呼吸器科診療(2)—胸部X線写真の正しい撮り方,読み方と肺癌の早期発見を中心に

著者: 濱名正太郎 ,   新野稔

ページ範囲:P.2160 - P.2163

X線写真読影の手順
 新野 できました写真を読影するとき,先生はどういう注意を払われますか.
 濱名 まず写真に診断する領域が全部撮れているか,写真の撮影条件がよいかを確認してから読影を始めます.最初に胸郭,肺外の組織肺外臓器をしっかり読むことです.それから,胸郭の形,胸膜,横隔膜の状態に注意し,縦隔の形をよくみてから肺内を読むわけですが,まず最初に気管から読んでいかなければなりません.気管を読んで,気管分岐部を確認し,次いで左右の主気管支に移ります,右の主気管支の長さは約1.5cm,それから直角に右上葉気管支が分岐しており,その腹側に併走している上幹動脈のため上葉気管支の空気による透亮像が若干とらえにくいことがあります.中間気管支幹は約2.0〜2.5cmで,中間肺動脈幹が横切りますが,その空気による透亮像はよくとらえることができます.左の主気管支の長さは約4.5cm,70度ぐらいの角度で左上葉気管支が分岐し,肺動脈を横切る空気による透亮像を注意することです.肺底気管支幹の空気による透亮像はよく追跡できます.そのほか,両肺末梢の空気による透亮像も一応読む努力をすべきです.

臨床医のための心の科学

ヒステリーの病態と患者に対するアプローチ

著者: 加藤敏

ページ範囲:P.2164 - P.2167

はじめに
 近年,ヒステリーが痙攣とか運動麻痺といった派手な身体症状を呈するものから,自律神経系の支配領域に発展する目立たないものへと変貌をとげつつあることは多くの学者が指摘するところである.しかし,ヒステリーが身体病と類似の症状を呈することに変わりはない.事実,われわれ精神科医が関与するヒステリーの多くは,まず内科や外科を受診し,そこから紹介されたケースであり,ヒステリーの診断の第一歩は精神科以外の医師の丁に委ねられているといって過言でない.そこで,ヒステリー理解の一助として,本稿ではまず病態について述べ,次いで,ここから示唆されるヒステリー患者の適切な対応について2,3指摘したい.

性別同一性(Gender Identity)—性行動への精神分析学的接近

著者: 及川卓

ページ範囲:P.2168 - P.2169

はじめに
 男が「男らしさ」を,女が「女らしさ」を身に着けるのは,ごく自然のなりゆきであり,それも人間にとって必然的な生物学的発達と考えがちである.しかし「男らしさ」「女らしさ」の獲得は,決して生物学的な自然現象ではなく,心理的・文化的要因と結びついた,きわめて複雑な発達のプロセスなのである.だからいかなる人間にとっても,「男らしさ」「女らしさ」を完成させていくことは,生やさしいことではない.それは長期間の試行錯誤の経験と学習を通して,はじめて身に着くものである.そこで,当然のことながら多方面よりの研究が必要とされるが,本稿では「性別同一性」という概念を基軸にして,このプロセスに精神分析学的な考察を加えてみよう.この概念は,フロイトによる精神性愛的研究に発するものではあるが,さまざまな隣接諸科学(遺伝学,内分泌学,発生学,生理学)の成果を検討・吟味をしつつ,推敲された概念でもある.残念なことではあるが,本稿ではこれら隣接諸科学と精神分析学との関係について,詳しく触れることができない.むしろ精神分析学的観点より,それも精神分析的臨床と研究より生み出されたものに限定して「性別同一性」を記述しておきたいと思う.

Laboratory Medicine 異常値の出るメカニズム・20

TSH

著者: 屋形稔 ,   三国龍彦

ページ範囲:P.2172 - P.2175

TSHの分泌調節
 TSHの産生分泌は視床下部から分泌されるTRH(thyrotropin releasing hormone)によって特異的に刺激されるが,もう一つの重要な調節機構は図1に示すような視床下部-下垂体-甲状腺系のnegative feedback mechanismと呼ばれるものである.すなわち,血中甲状腺ホルモンが過剰になった場合,視床下部と下垂体に作用してTRHおよびTSHの分泌を抑制し,逆に不足した場合は両者の分泌は増加する.このほか,視床下部より上位の中枢,つまり,日内リズムやストレスなども想定されるが明らかではない.また,甲状腺ホルモンが甲状腺におけるTSH作用を抑制したり,TSHが直接視床下部に働いてTRH分泌を抑制する,いわゆるshort feedback機構についても現在なお不明な点が多い.したがって,血中TSHレベルはTRHと血中甲状腺ホルモンの両者によって支配されることになり,この機序は前号で述べたACTHの場合と同様である.

外来診療・ここが聞きたい

パーキンソン病

著者: 濱口勝彦 ,   西崎統

ページ範囲:P.2177 - P.2180

症例
患者 63歳 男性,仲買人
現病歴 数年前から動きが緩慢になり,表情はあまり変わらないが,口数が少なく嗄声となった 上肢の振戦は認めないが,両下肢の筋肉のこわばりがあり,時には両外肢は枠にでもはめられたような痛みを訴える 歩行もやや遅くなった 最近便秘も伴ってきて近医を受診し,パーキンソン病を疑われ,大きな病院で治療を受けるようにいわれて来院した

職業病の知識

泌尿器科分野における職業性発癌(とくに膀胱腫瘍)—社会医学的考察をふまえて

著者: 三谷玄悟 ,   横川正之 ,   山田喬

ページ範囲:P.2182 - P.2186

はじめに
 泌尿器科分野における職業病として,まず注目されるのが職業性膀胱癌である.職業性発癌は他の非腫瘍性職業性疾患と事情が違って一度発症すれば生命をおびやかしかねないものであるだけに,医学的に,社会学的に従業員の健康管理は慎重に行われねばならない.
 本稿では泌尿器科の職業病の代表格ともいえる尿路発癌,なかんずく職業性膀胱癌に焦点をしぼって,その歴史的背景,社会医学的意義をもふまえて記すことにする.

紫煙考

サーモグラフィーからみた喫煙

著者: 三木吉治

ページ範囲:P.2152 - P.2153

起きぬけの一服
 医師として大変恥すかしいことであるが,私はまだ禁煙ができない.
 時には呼吸困難をきたすほど痰がでる二こがあり.明日からはやめようと思いつつ宋につくのであるが,翌朝は気分爽快で,つい起きぬけに一服となるのである.この起きぬけの一服で,手足にジーンとしびれるあの感じがたまらないのであり,しばらくすると体中がシャンとして,さて顔でも洗おうかという二とになる.

天地人

初心を貫く

著者:

ページ範囲:P.2187 - P.2187

 この五月初旬,中国の西安を訪ねて,次のような話を憶い出した.
 西安がもと長安ともいわれた昔のことである.そこに住む財産家の一人息子が,親の死後,たちまち家産傾き落ちぶれて日向ぼっこをしていた.そこへ一人の仙人が現れ,彼に金を与え「これで一年間頑張ってごらん」という.一生懸命に頑張ったが,一年目,二年目ともに失敗し,引き続いて恵んでくれた三度目の金が物を言って,彼はその土地でも有数の富豪となる.綺麗な奥さんを貰い子宝にも恵まれるのであるが,いつも念頭を離れないのがかの仙人であり,何とかして恩に報いたいものと考えていたところ,山の麓の橋のほとりでぱったり出遇い,その意を伝えると,仙人は「それなら私の後についてきなさい.」山中深くすたすた歩いて,ある御堂の中へ連れていった仙人は「ほんとうに恩を返したいならば,今後いかなることがあっても声を出さぬこと,この約束を守ってくれ」こういって姿を消す.やがて日はとっぷりと暮れ,たった一人で残されたその淋しさはたとえようもない。そのうちに大蛇が現れて身体をしめつけたり,虎が喉元をねらって飛びかかってきたりして,さまざまの恐しい苦難にせめたてられるのであるが,仙人との約束を守るため一言も発し得ない.とうとう正体不明の賊につかまって鞭うつ呵責を受けるのであるが,沈黙に沈黙を重ねる.

オスラー博士の生涯・77

一人息子リビアの戦死(1917年)

著者: 日野原重明

ページ範囲:P.2188 - P.2192

 1917年7月オスラー夫妻は,イングランドの南海岸Swanageでしばらく休養をとった.激しい過労に陥っているであろう両親に,もっと休養をとってほしいという息子リビアの,たっての願いを聞いての夫妻の行動であった.しかし7月の上旬には,WelshCommissionの大切な会合が予定されており,これに出席のため,オスラーはすぐにまたロンドンに帰らなければならなかった.

開業医日誌

夜間救急診療始末記

著者: 西田一彦

ページ範囲:P.2194 - P.2197

夜間救急診療第一日
 「先生,いよいよ今夜からですね.先生がトップバッターだそうですが,たいへんですなあ.後程,取材にうかがいたいのですが……」
 歯切れの良い声が受話器の向うから飛び込んで来た.K新聞の中山記者である.

基本情報

medicina

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1189

印刷版ISSN 0025-7699

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