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文献詳細

雑誌文献

medicina16巻12号

1979年11月発行

文献概要

今月の主題 血管炎とその臨床 血管炎の概念

内科的立場から

著者: 塩川優一1

所属機関: 1順大内科

ページ範囲:P.2046 - P.2047

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血管病変と臨床症状
 現在の医療体系では,血管病変の診療とその研究は主として外科において行われている.その理由は,虚血に基づいて生じた四肢の壊疽性病変に対して外科的処置が行われるためであろう.もちろん,内科においても多くの血管病変に基づく臨床症状を取り扱っているわけであるが,従来は,それらは臓器病変として把握するのが通例であった.
 ところが,膠原病,リウマチにおいては,古くより結合組織と血管の炎症を主とし,これがその病像を支配していることが知られている.しかも,その周辺には多くの血管病変を伴う疾患がある.筆者は難病の研究に当たっては血管炎の立場より各種の疾患を見直す必要があると考えた1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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