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文献詳細

雑誌文献

medicina16巻12号

1979年11月発行

文献概要

今月の主題 血管炎とその臨床 血管炎を伴う諸疾患

SLE,強皮症,皮膚筋炎

著者: 大藤眞1

所属機関: 1岡山大第3内科

ページ範囲:P.2052 - P.2053

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はじめに
 血管炎といっても大型血管炎から細小血管の血管炎まであり,その種類によって病理像ないし病態はかなり異質のものとなるが,一般的な意味での"いわゆる血管炎"とは中・小・細血管の壊死性炎症性血管炎(necrotizing angiitis)を指している.
 本号では大型血管炎も入れているようであるが,膠原病の場合は"いわゆる血管炎"に該当する.膠原病は系統的な結合織の炎症性疾患であるから,血管病変と密接な関係にあることは当然であるが,実際には結節性動脈周囲炎およびその周辺疾患(壊死性血管炎)を除けば,案外臨床的にも病理学的にも明確でない場合が多く,SLEでさえ例外ではない.筆者に与えられた課題は「SLE,強皮症,皮膚筋炎」の血管炎であるので,膠原病血管炎の主流ではないが,以下その概要を述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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