文献詳細
文献概要
今月の主題 血管炎とその臨床 血管炎の成因
疫学的考察
著者: 吉沢久嘉1
所属機関: 1国立相模原病院内科
ページ範囲:P.2106 - P.2107
文献購入ページに移動はじめに
血管炎は血管壁を場とする炎症と理解されているが,これを示す疾患には種々のものが含まれてくる.それらについては現在のところ多様な分類が行われていて,まだ統一的見解には達していない.また,この領域の中心にあると考えられる結節性動脈周囲炎(PN)をはじめとして,それぞれの疾患は比較的稀な疾患に属するものばかりで,それらの疫学的研究は従来ほとんどなされていないといっても過言ではなかった.
ここ数年,わが国において,厚生省特定疾患悪性関節リウマチ・結節性動脈周囲炎研究班が,ついで系統的血管病変に関する調査研究班が編成されて,血管炎の研究も大幅な進歩を示してきた.
血管炎は血管壁を場とする炎症と理解されているが,これを示す疾患には種々のものが含まれてくる.それらについては現在のところ多様な分類が行われていて,まだ統一的見解には達していない.また,この領域の中心にあると考えられる結節性動脈周囲炎(PN)をはじめとして,それぞれの疾患は比較的稀な疾患に属するものばかりで,それらの疫学的研究は従来ほとんどなされていないといっても過言ではなかった.
ここ数年,わが国において,厚生省特定疾患悪性関節リウマチ・結節性動脈周囲炎研究班が,ついで系統的血管病変に関する調査研究班が編成されて,血管炎の研究も大幅な進歩を示してきた.
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