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文献詳細

雑誌文献

medicina16巻12号

1979年11月発行

文献概要

今月の主題 血管炎とその臨床 血管炎の診断

放射線診断—血管造影を中心に

著者: 平松京一1

所属機関: 1慶大放射線診断部

ページ範囲:P.2116 - P.2121

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はじめに
 血管炎には実に多くの分類があり,また血管炎の定義についても多くの説が述べられている.発生部位から見た大動脈炎,動脈炎,静脈炎など,すべてを総合的にvasculitisあるいはangiitisと呼ぶが,血管炎には,一部感染性のものを除けば,原因不明のものが多く,主として侵す部位もとくに一定しないことも多いことが,原因による分類や発生部位別分類などにいまだ確立したものがない所以であろう.
 いずれにしても,血管炎は血管壁が炎症の場になっているわけで,血管壁に発生する変性,浸出,細胞浸潤,肉芽形成,器質化などにより,血管に何らかの形態学的変化をきたすことが多く,したがって血管造影が診断に決定的な情報をもたらすことが少なくない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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