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文献詳細

雑誌文献

medicina16巻12号

1979年11月発行

文献概要

臨床医のための心の科学

ヒステリーの病態と患者に対するアプローチ

著者: 加藤敏1

所属機関: 1自治医大精神科

ページ範囲:P.2164 - P.2167

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はじめに
 近年,ヒステリーが痙攣とか運動麻痺といった派手な身体症状を呈するものから,自律神経系の支配領域に発展する目立たないものへと変貌をとげつつあることは多くの学者が指摘するところである.しかし,ヒステリーが身体病と類似の症状を呈することに変わりはない.事実,われわれ精神科医が関与するヒステリーの多くは,まず内科や外科を受診し,そこから紹介されたケースであり,ヒステリーの診断の第一歩は精神科以外の医師の丁に委ねられているといって過言でない.そこで,ヒステリー理解の一助として,本稿ではまず病態について述べ,次いで,ここから示唆されるヒステリー患者の適切な対応について2,3指摘したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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