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雑誌目次

雑誌文献

medicina16巻13号

1979年12月発行

雑誌目次

今月の主題 消化管ホルモンの基礎と臨床

消化管ホルモンについて

著者: 松尾裕

ページ範囲:P.2204 - P.2205

はじめに
 1964年GregoryとTracyによるガストリンの化学構造決定以来,消化管ホルモンに関する研究は今日にいたるまで急速な発展をみせつつある.その発展の歴史のなかで三つの重要な分野が展開された.

エンサイクロペディア

ガストリン

著者: 石森章 ,   中目千之

ページ範囲:P.2206 - P.2209

化学構造,分子量
 生体内におけるガストリンの存在様式は,heterogeneityすなわち複数の形をとることが知られており,分子量の大きい順にならべると,bigbig gastrin(Yalowら),component-I(Rehfeldら),big gastrin(G-34),little gastrin(G-17),minigastrin(G-14)などに分類される.このうち,生物学的活性,分子量が判明しているものは図1のように,big gastrin,little gastrin,minigastrinの3種類であり,C末端より数えて6番目のTyr基が硫酸エステル化されるか否かにより,それぞれⅡ,Iと命名される.
 17個のアミノ酸より構成されているlittle gastrinは,分子量が2096(HG-17-I)であり,これらの中で最も強い生物学的活性を有し,その作用はC末端の4個のアミノ酸により発現される.big gastrinは34個のアミノ酸から成り,分子量は3839(HG-34-1)で,C末端の17個のアミノ酸配列はlittle gastrinのもつ生物学的活性の大部分を有する,minigastrinは14個のアミノ酸から成り,分子量は1647で,その生物学的活性は胃酸分泌を指標とした場合,little gastrinの約半分といわれる.

セクレチン

著者: 森賀本幸

ページ範囲:P.2210 - P.2212

化学構造,分子量
 最初に発見(Bayliss,Starling;1902),精製(Mutt,Jorpes;1961)された消化管ホルモンである.1966年Muttらにより4,000CIinical Unit(CU)lmg(最高20,000CU/mg)まで精製されたブタ・セクレチンの一次構造が図1のごとく決定されて,同年Bodanszkyらにより化学合成も成功した.
 セクレチンは27アミノ酸残基からなる分子量3,055の塩基性ポリペプチドであり,アミノ酸配列の類似性からグルカゴン,GIP,VIPと一括されてセクレチン・グルカゴン・ファミリーと呼ばれている.立体的に5〜13位間はαヘリックス構造を示す.セクレチンの主要な生理作用の膵外分泌刺激活性には全配列が必要であり,N端1個のHisを欠くのみで活性は1/3,000以下に低下する.セクレチン1〜14には脂肪分解作用があるが,分子比でみてセクレチンの1/200の活性である.ヒト血漿中にはセクレチン様免疫活性を有する1〜2種類のセクレチンより大きい分子,さらに小さい分子が存在することが知られている.

コレシストキニン

著者: 菅野富夫

ページ範囲:P.2214 - P.2215

化学構造,分子量
 アミノ酸基のすべてが明らかにされているブタのコレシストキニン・パンクレオザイミンcholecystokinin-pancreozyminのアミノ酸連結を図に示してある.コレシストキニン(CCK)はアミノ酸33個よりなるポリペプチドであり,27位置のチロジン残基にはSO3H基がついており,このSO3H基が失われると生物活性が数十分の一に下がる.ブタではそのほかにC末端にさらに6個のアミノ酸残基が結合したCCK変異体が同定されているが,その生物活性はCCK33とほとんど等しい.
 N末端の5個のアミノ酸がガストリンのそれらと共通であり,この共通性が生物活性の類似性に関係があると考えられている.

Pancreatic Polypeptide

著者: 馬場茂明 ,   水野信彦 ,   石田正矩

ページ範囲:P.2216 - P.2219

はじめに
 Pancreatic polypeptide(以下PP)は,1968年Kimme1らによりニワトリの膵からインスリン抽出精製過程で発見され,その後1972年Chanceらにより各種哺乳動物の膵からも類似するペプチドが単離され,動物種によりavian PP(aPP),bovine PP(bPP),ovine PP(oPP),porcine PP(pPP),human PP(hPP).canine PP(cPP)と名づけられている.これらPPはいずれも36個のアミノ酸残基よりなる分子量4,200の単鎖ポリペプチドで,そのアミノ酸配列(図1)は,aPP(Gly1〜Tyr36-NH2)とbPP〔Ala1〜Tyr36-NH2)とでは21ヵ所で相違が認められているが,哺乳動物間では互いに類似1)する組成を有し,また免疫学的にも従来のペプチドホルモンと明らかに異なる抗原性を有することから,新しいペプチドホルモンと目されている.
 近年これらPPの精製ならびに特異抗血清の作製により,PPのラジオィムノアッセイ(RIA)や免疫組織化学が可能となり,PPの生体内分布,作用,分泌動態などに関する研究は急速な発展をとげつつある.本稿では,これらPPに関する最近の知見に筆者らの成績をまじえて概説する.

Gastric Inhibitory Polypeptide

著者: 戸部隆吉

ページ範囲:P.2220 - P.2220

化学構造,分子量
 Brown, J. C. が明らかにしたGastric Inhibitory Polypeptide(GIP)の化学構造は,アミノ酸基を43個有し,分子量5,105で,そのアミノ酸配列は,図に示すようにセクレチン,グルカゴン,VIP(vasoactive intestinal peptide)と共通の部分がきわめて多い.Brownの構造式に従った合成GIPは,矢島らによって,初あて合成された.

モチリン

著者: 伊藤漸

ページ範囲:P.2221 - P.2221

化学構造
 モチリンは下図の通り22個のアミノ酸からなる分子量2,700の値鎖のポリペプタイドである.

ソマトスタチン

著者: 澤野眞二

ページ範囲:P.2222 - P.2223

化学構造,分子量
 Guillernin一派によってヒツジ視床下部から単離されたtetradecapeptide1)で,そのアミノ酸配列を図に示す.分子式はC76H104N18O19S2で,分子量は1637.92である.ソマトスタチン(Somatostatin)のほかに,Somatotropin-release inhibiting factor(SRIF),Growth hormone-release inhibiting factor(GIF),Growth hormone-release inhibiting hormone(GH-RIH)とも呼ばれている.
 免疫学的に識別し得ないソマトスタチン様物質は,中枢神経系,脊髄,下垂体後葉,甲状腺,膵臓,胃,十二指腸,小腸,大腸,唾液腺,妊娠初期胎盤などに存在しているが,本年(1979年)になって,ハト膵ソマトスタチン様物質はヒツジ視床下部ソマトスタチンと同一物質であること,および分子量約12,000の大分子ソマトスタチン様物質の存在することが明らかにされた.また,ブタ上部消化管からは,ソマトスタチンのアミノ鎖のN端に,さらに7個のアミノ酸がつき,そのN端がserineであるペプチドがとり出されている.これらは,おそらくソマトスタチンの前駆体あるいは貯蔵型である可能性が強い.

エンテログルカゴン

著者: 島健二

ページ範囲:P.2224 - P.2224

 消化管には膵グルカゴンと同一かあるいは酷似すると考えられる物質と,免疫学的に類似するが物理化学的に,また生物学的にも若干異なるグルカゴン様物質とがある,これらの物質はいずれもグルカゴン抗体との反応性より主として定義され,筆者らは前者をglucagonimmunoreactivity(GI),後者をglucagon-like immunoreactivity(GLI)と命名した1).エンテログカルゴンなる名称はいろいろに使われ,消化管に存在するグルカゴン抗体交叉反応物質の総称(GI+GLI)を意味する場合,またGIのみに,逆にGLIのみに限定して使用されることもある.ここではエンテログルカゴンを総称名としてとらえ,GI,GLI,について記述する.

Vasoactive Intestinal Polypeptide

著者: 斎藤史郎

ページ範囲:P.2225 - P.2225

化学構造,分子量
 Vasoactive intestinal polypeptide(VIP)はSaidとMutt(1970)により小腸粘膜から初めて抽出され,BQdanczskyら(1973)およびMuttとSaid(1974)により構造(図)が解明された,アミノ酸28個(分子量3381)からなるペプチドで,secretin familyに属する、合成品は天然品と同一の生物活性を示し,VIP7-28は約10%の活性を有する.

ボンベシン

著者: 矢内原昇 ,   望月徹

ページ範囲:P.2226 - P.2227

化学構造,分子量
 1971年,Erspamerら1)により,ヨーロッパ産のガエルBombina bombinaの皮膚から単離された活性ペプチドであり,テトラデカペプチドアミド構造を有する.
 pGlu-Gln-Arg-Leu-Gly-Asn-Gln-Trp-Ala-Val-Gly-His-Leu-Met-NH2  分子量:1618.87(アミノ酸組成に基づく)

ノイロテンシン

著者: 佐々木英夫

ページ範囲:P.2228 - P.2229

化学構造
 Neurotensin(NT)は1971年CarrawayとLeemanら1)によりウシ視床下部よりsubstance P精製の副産物として発見された降圧物質であり,彼らにより構造も明らかにされ,合成もされたpGlu-Leu-Try-Glu-Asn-Lys-Pro-Arg-Arg-Pro-Tyr-ILe-Leu-OHの13個のアミノ酸からなるポリペプタイドである.

エンケファリン

著者: 高木博司

ページ範囲:P.2229 - P.2229

化学構造,分子量
 メチオニン・エンケファリン(Met-enk)とロイシン・エンケファリン(Leu-enk)の2種があり,いずれもペンタペプチドである.前者は,H-Tyr-Gly-Gly-Phe-Met-OH,後者はH-Tyr-Gly-Gly-Phe-Leu-OHの化学構造をもつ.いずれも温血動物の脳から単離されたモルヒネ様ペプチド(オピオイドペプチド)である.
 分子量はMet-enk 575,Leu-enk 555である.なお,関連ペプチドとして,α,β,γエンドルフィンが下垂体および脳から得られている1〜3)

Substance P

著者: 矢内原昇 ,   坂上政則

ページ範囲:P.2230 - P.2230

化学構造,分子量
 Substance P(SP)は,1970年,ChangとLeemanによりウシ視床下部抽出物から単離された活性ペプチドであり,11アミノ酸残基からなっている.
 H-Arg-Pro-Lys-Pro-Gln-Gln-Phe-Phe-Gly-Leu-Met-NH2 分子量1347.7(アミノ酸紺成に基づく)

TRH

著者: 清野進 ,   清野裕

ページ範囲:P.2231 - P.2231

 視床下部ホルモンの一つとして,1969年にGuillemin,Schallyらにより構造決定されたTRH(thyrotropin-releasing hormone)は,その後ラジオイムノアッセイが確立され,分泌動態,生理的意義について広範に研究がなされている.近年TRHは消化管および膵にもその存在が証明され,この分野においても注目をあびつつある.本稿では,TRHの消化管および膵における分布ならびに生理作用を中心に述べたい.

トピックス

APUDOMA

著者: 曽我淳

ページ範囲:P.2232 - P.2234

はじめに
 Apudomaという表現は,ハンガリーの女医Szijjら5)が1969年甲状腺のACTH分泌性髄様癌またはC-細胞癌(calcitoninoma)に対して初めて用いたもので,その前年Pearseの提唱したAPUD seriesの学説1)によるapud細胞を母細胞とする腫瘍群ないしは過形成性病変をいう.APUDはAmine and Precursor Uptake and Decarboxylationの頭文字から構成された語で,アミンやその前駆物質を取り込んで脱炭酸する能力のある一群の細胞を一つの体系として理論づけたものが,いわゆるPearseのAPUD学説といわれるものである.これら一群の細胞は,一般にいわれる多くの内分泌器官の内分泌細胞のほかに原腸系組織器官に散在するポリペプタイドやアミンを産生・貯蔵分泌する内分泌系細胞の多くを含んでいる.
 いわゆるAPUD学説そのものは現在決して完成されたものではなく,広く信奉されつつある一方,この学説に批判的な専門家もあることを十分ふまえた上で3),この細胞系のApudomaといわれる腫瘍について解説を試みたい.

Brain-Gut Peptide

著者: 矢内原昇 ,   窪田真理

ページ範囲:P.2235 - P.2237

 はじめに
 近年,多くのペプチドが単離精製され,その構造が明らかになり化学合成も行われた結果,純度の高いペプチドの入手が比較的容易となり,RIAや免疫組織化学的研究が大きく発展し,ペプチドホルモンの組織内分布ならびに産生細胞が明らかになってきた.最近この分野での注目すべき発見は,脳と消化管に共存するペプチド(brain-gut peptide)の存在が知られたことである1)
 現在までに免疫組織化学的研究またはラジオイムノアッセイにより見出されたbrain-gut peptideは,substance P,ソマトスタチン,エンケファリン,vasoactive intestinal polypeptide(VIP),コレチストキニン(CCK),ガストリン,ボンベシン,ノイロテンシン,TRH,モチリン,グルカゴン,インスリンなどである.このうちsubstance P,ノイロテンシンおよびCCK 8は,脳および消化管の両者から単離され同一の構造をもつことが確認されている.脳および視床下部由来のエンケファリン,TRHの免疫活性は消化管で認められたが,まだ単離されていない.またsubstance P,エンケファリン,ソマトスタチン,VIPは中枢神経系のみならず,消化管粘膜下神経叢などを含む種々の末梢神経系にも局在する.

Endocrine,Paracrine,Neurocrine

著者: 関敦子 ,   松尾裕

ページ範囲:P.2238 - P.2239

消化管ホルモンの作用型
 図1は消化管ホルモンの作用型を示したものであるが,消化管ホルモンは,消化管内腔からの刺激により分泌されたホルモンが血管系に入って他の消化器臓器に作用するendocrine型のものと,血管に入らず隣接する細胞に直接作用するparacrine型のものとに分類することができる.また,脳と腸に共通して存在する活性ペプタイドは,視床下部以外にも大脳基底核,大脳皮質の大脳辺縁系,脳幹,脊髄に広く分布していることが明らかにされ,壁在神経叢にも存在することが報告されている1〜4).このことは,これら活性ペプタイドはホルモンというよりneurotransmitterあるいはneuromodulaterとして作用している可能性を示唆している.
 筆者らも,壁在神経叢におけるペプタイドホルモンの存在をアウエルバッハ神経叢,マイスナー神経叢について螢光抗体法によって比較検討するとともに,壁在神経叢のうちいかなる神経細胞がペプタイド分泌類粒をもつか電子顕微鏡によって検討し,興味ある知見を得た.

Entero-insular axis

著者: 大根田昭

ページ範囲:P.2240 - P.2241

はじめに
 Entero-insular axisとは,消化管ホルモンが膵ラ島の分泌調節に関与している機構として近年提案されたものである.しかし,このような考えは古くから示されている.すなわち,1903年にセクレチンが発見されると間もなく,Mooreらはブタ十二指腸壁より得た抽出物を3人の糖尿病患者に投与して,血糖を下降させることを試みた.残念なことにその実験は不成功に終わった.しかし,このような考えはその後も続き,十二指腸のの抽出物の中で糖代謝に関与している物質はincretinと呼ばれ,酸を十二指腸内に投与してセクレチンまたはincretinの分泌を刺激することによって,血糖の変動を観察した実験が多数報告された.その結果は必ずしも一定の結論を得ず,暫くの間,この問題に関する研究は途絶えたかにみえたが,近年に至り再び脚光を浴びてきた.
 すなわち,1958年にBastenieらは静注したブドウ糖の体内における消失速度を検討し,ブドウ糖を静注する前に経口的にブドウ糖を投与すると,糖の消失率は大きいことを発表した.1964年,Dupreは投与したブドウ糖の血中よりの消失をみる際に,その前に静脈内にブドウ糖を投与するよりも,経口的にブドウ糖を投与するか,ブドウ糖の静脈内投与とセクレチン注射を併用すると糖の消失が速やかであることを認め,消化管ホルモンがインスリンの分泌に影響を及ぼしていることを報告した.

消化管ホルモンのtrophic action

著者: 杉山貢

ページ範囲:P.2242 - P.2245

概念
 近年,各消化管ホルモンの抽出・合成やラジオイムノアッセイの開発により,消化管の分泌と運動の調節機構における消化管ホルモンの役割が明らかにされつつある,しかし,消化管組織に対するホルモンのtrophicactionや母児相関についての研究は未だ少ない.
 初めてこのtrophic actionについて話題になったのは,幽門洞切除(幽切)と迷走神経切断術(迷切)後での残胃粘膜の組織学的変化が指摘され,この変化が術後の消化管ホルモンの変動によるものと思われるようになったことによる.LeesとGrandjeanらは,幽切後の残胃粘膜の生検で23人中22人に進行した粘膜の萎縮像がみられたと報告し,またMelroseらは,迷切後長期間(1〜10年)経過しても胃粘膜の萎縮を認めなかったという.一方では,56例の十二指腸潰瘍症のうち幽切後での萎縮性胃炎の検出頻度は70.4%と術前の18.5%に比べて明らかに多く,しかも壁細胞領域の粘膜の厚さも薄くなっていたという.他方,これとはまったく逆のことは難治性潰瘍・胃酸分泌充進・非β細胞性膵腫瘍を主徴とするZollinger-Ellison症候群にみられる,すなわち,高ガストリン血症に伴う胃および十二指腸粘膜のhypoplasiaと壁細胞数の増加である.

消化液分泌とホルモン

胃液分泌

著者: 大江慶治 ,   三好秋馬

ページ範囲:P.2246 - P.2248

はじめに
 胃液分泌を調節する機構として,神経性調節1)に加えて消化管ホルモンの関与が研究の対象となったのは,Gregory一派によるガストリンの純粋化,構造決定2,3).に始まり,さらにYalowとBersonによるガストリンのラジオイムノアッセイの確立4)によって今日まで発展してきた.その概要と最近の知見を述べ,さらに消化性潰瘍における消化管ホルモンの病態に関する筆者らの成績について述べる.

膵液分泌

著者: 菅野富夫

ページ範囲:P.2249 - P.2251

膵臓の機能的構成
 食物を消化する消化液の中で膵液の消化作用は最も重要である.膵液は消化酵素・酵素原と電解質を含む弱アルカリ液である.これら膵液の構成要素は膵臓から分泌される.ここでいう分泌とは,摂取期,合成期および放出期よりなる一連の細胞機能の全体を表現している言葉として使われている1〜3)
 膵臓の大部分を占めているのは膵外分泌腺である.外分泌腺の間に島状に散在している内分泌腺くLangerhans島,膵島)は,膵臓全重量の1〜2%を占めているにすぎないが,そこから分泌される4種のホルモン,インスリン,グルカゴン,ソマトスタチンおよび膵ポリペプチドは,それぞれ栄養素(炭水化物,蛋白質,脂質)の中間代謝に重要な役割をはたしているばかりか,膵島内分泌細胞椙互の間,胃腸内分泌細胞間,自律神経との間に密接な関係があり,全体として栄養素代謝の均衡がとれていることを示す研究が最近急速に進められている.さらに,これら膵島ホルモンが全身循環に入る前に,周辺の膵外分泌細胞に局所的に作用することを示唆する研究も進められている.

消化管ホルモンの臨床

Zollinger-Ellison症候群

著者: 大江慶治 ,   三好秋馬

ページ範囲:P.2253 - P.2255

 Zollinger-Ellison症候群(ZE症候群)は,ガストリン産生細胞の腫瘍により起こる症候群であり,1955年ZollingerとEllison1)による膵ラ島腫瘍を伴った難治性潰瘍の2女性の報告に始まる.次いで,1956年EisemanとMaynard2)は胃酸分泌過多,難治性潰瘍,膵ラ島非β細胞腫瘍の3主徴を呈する疾患をZE症候群と命名した.わが国では,1961年村田ら3)による39歳男の非β細胞腺腫を伴った十二指腸潰瘍例の報告が最初である.筆者らは本疾患の病像について述べるとともに,秋本ら4),阿部ら5),三好ら6,7),大江ら8)による臨床統計と,1973年Wilsonによる米国の統計9)とを比較し,わが国のZE症候群の特徴について考察する.

WDHA症候群

著者: 山口建 ,   阿部薫

ページ範囲:P.2256 - P.2259

はじめに
 水様性下痢は,さまざまな原因で出現する病態であるが,その中の一つにホルモン産生腫瘍に伴うものがある.表1に示したように,下痢をひき起こすホルモン産生腫瘍にもいろいろな疾患が含まれており,それぞれの病態に特有な下痢惹起物質が想定されている.
 WDHA症候群は,膵ラ島腫瘍あるいは膵ラ島過形成によって産生される下痢惹起物質が,表1の中でも最も大量の水様性下痢(Watery Diarrhea)と,低カリウム血症(Hypokalemia),胃無酸症(Achlorhydria)などをひき起こす病態をいい,Verner-Morrison症候群やpancreatic cholera症候群という名称も,同一の病態を表す言葉である1)

消化管ホルモンと消化性潰瘍

著者: 矢花剛 ,   谷内昭

ページ範囲:P.2260 - P.2261

はじめに
 粘膜における攻撃・防御因子の平衡失調,とくに胃酸・ペプシンの粘膜障害作用が消化性潰瘍発症の重要な因子であると考えられている.この胃液分泌機序と密接に関係する個々の消化管ホルモンが,消化性潰瘍と一括されてきた胃および十二指腸潰瘍の成因,病態生理にどこまで関係するのか,その問題点を合めて述べてみたい.

心エコー図のみかた・最終回

心エコー図の現状と将来

著者: 島田英世 ,   石川恭三

ページ範囲:P.2262 - P.2267

 石川 今回は心エコー図をいろいろな角度から検討していきたいと思います.
 まず初めに心エコー図の新しい動向についてですが,いままでのM-modeの心エコー図に代わって,現在は新しい動きとしてecho-tomographyが盛んに行われているようですので,それついて少しご説明ください.

図譜・消化器病の超音波診断 他検査法との対比による症例の検討・最終回

リニア電子スキャンによる検査のすすめ方と鑑別診断が問題とされた非消化器疾患

著者: 大藤正雄 ,   土屋幸浩 ,   税所宏光 ,   木村邦夫 ,   唐沢英偉 ,   守田政彦 ,   五月女直樹 ,   江原正明 ,   高橋法昭 ,   野口武英 ,   木村道雄 ,   松谷正一 ,   大野孝則

ページ範囲:P.2268 - P.2272

はじめに
 消化器疾患の超音波検査は肥満者にみろれる映像の不鮮明や消化管ガスによる映像障害どの問題点をのぞけば,ほとんどの場合に被検者に野痛を与えず簡便な操作で映像を得ることができる.肝・胆道および膵の疾患について同時に1回の検査で診断のすすめられることも大きな長所である,また急性腹症などで消化管以外の腹部臓器についても検査をすすめ鑑別診断に役立てることができる.その際,とくにリニア電子スキャンは迅速・簡便な操作によって有用性が高い.
 消化器疾患の診断におけるリニア電子スキャン応用の特徴を従来の複合コンタクトBスキャンと比較すると次のような点をあげることができる.

演習・放射線診断学 CTスキャン読影のコツ・6

肝臓

著者: 板井悠二

ページ範囲:P.2273 - P.2280

はじめに
 CTの読影にあたり重要なことは,正常解剖,肉眼病理およびそのCTパターンに加え,常に機器の性能限界を知るのに努めることである.肝臓はこれらが端的に出現する点でも,臨床的比重からも,全身CTで重要な位置を占めている,その検査法の限界を知りつつ最大限に性能をひき出すことが,検査,読影を行う者に要求されるのは当然であろう.
 以下,正常解剖,機器のアーティファクト,代表的病変につき読影上の注意点を述べてみる.

臨床医のための心の科学

神経性食思不振症

著者: 玉田太朗

ページ範囲:P.2296 - P.2297

はじめに
 思春期の少女は,しばらく会わない間に見違えるほど女らしくなる.思春期の身体的な変化は乳房の発育,皮下脂肪の女性らしいふえ方→恥毛の発生→身長ならびに体重の急増→初潮という順序で起こるが,これらの身体的な変化が精神的な蔦藤をひき起こす.それらは女性としての目ざめ・自覚,両親とくに母親からの独立,自我の確立などであるが,それまでの移行期には,逆に女性になることへの拒絶,月経に対する嫌悪,いつまでも子供らしくあって両親に可愛がられたい願望があり,その矛盾に悩むことになる.
 この時期の少女に現れる特異な疾患として神経性食思不振症Anorexia nervosaがある一症状として,やせ,無排卵,無月経などが特徴的であるので,内分泌腺の器質的な異常が疑われたこともあるが,この疾患の病因はほとんど全例で精神的なものであり,思春期の心身症の代表と考えられるものである.

青年期の心身症について

著者: 油井邦雄 ,   滝沢清人

ページ範囲:P.2298 - P.2299

はじめに
 青年期には身体,とくに性腺の急激な発達や自己同一性の形成といった精神面での飛躍的な転換が起こり,心身の新局面での統合が必要となるので,さまざまの心身症を起こしやすい.

プライマリ・ケア

老人の肺炎をめぐって

著者: 金野公郎 ,   岡部純一 ,   向井奉文 ,   新野稔

ページ範囲:P.2301 - P.2306

 新野(司会)本日は,老人性肺炎をプライマリ・ケアの中で論じていきたいと思います.
 最近は脳血管障害,悪性新生物,心疾患に次いで肺炎の死亡率が多いわけですが,老人の肺炎では老人の特性という問題が大きく関与してきます,そこで金野先生に老人の肺炎の特徴をご説明いただきたいと思います.

連載

目でみるトレーニング

ページ範囲:P.2308 - P.2313

medicina CPC—下記の症例を診断してください

著明な白血球増多を示した胃腫瘤の1例

著者: 桜井幸弘 ,   久藤文雄 ,   林貴雄 ,   鵜捕達也 ,   安田福輝 ,   西崎統

ページ範囲:P.2282 - P.2295

症例 48歳 男
主訴 上腹部痛,下痢,るいそう
 家族歴 特記すべきことなし.

Laboratory Medicine 異常値の出るメカニズム・21

成長ホルモン(GH)

著者: 屋形稔

ページ範囲:P.2316 - P.2318

GHの測定法について
 成長ホルモン(GH)の測定法としては現在RIAが確立され,キット(主に二抗体法)も提供されている.正常ではかなり微量であるから種々の負荷テストが用いられて診断される.測定に当たっては運動・食事に影響をうけるので,早朝,絶食,空腹時1時間位仰臥させての採血を原則とする.ヒトGH(HGH)で治療中の患者では,抗HGH抗体が血中に存在するとき二抗体法のRIAでは見かけ上の高値を示すので,HGH注射後の患者血清では抗体検出の必要がある.
 正常値はRIAで5ng/ml以下で,5ng/ml以上のときも必要ならばブドウ糖負荷テストも施行して判定する.

図解病態のしくみ 消化器疾患・8

下痢(1)—正常な腸管の生理学

著者: 松枝啓

ページ範囲:P.2320 - P.2323

はじめに
 下痢は,日常の診療でしばしば遭遇する疾患であるが,それを起こす原因として,理論的には5つの機序が考えられる.すなわち,①腸管内に吸収されにくい高浸透圧性の物質が異常に多量存在する場合(浸透圧性の下痢),②腸管からの分泌が亢進している場合(分泌性の下痢),③イオンの正常な吸収の機序が障害されている場合,④腸管粘膜の浸透性(Permeability)が異常に亢進した場合,⑤異常な腸管運動(Motility)による場合である.
 ある種の疾患や状況においては,上述の1つまたは2つ以上の機序の組み合わせによって下痢が起こる.

外来診療・ここが聞きたい

脳血栓後遺症の取り扱い

著者: 濱口勝彦 ,   西崎統

ページ範囲:P.2324 - P.2327

症例
患者 72歳 女性
 現病歴 約2ヵ月前頃微熱が続き,近医を受診した ところ尿路感染を疑われ,抗生物質の投与を受け ていた.約1ヵ月後に平熱に戻った.

職業病の知識

精神障害

著者: 加藤伸勝

ページ範囲:P.2328 - P.2329

はじめに
 職業病といわれるもののうち精神障害を伴うものは,大部分が毒物中毒によるものである.それらは一般に精神神経症状として出現し,単に精神症状のみで出現することはない.本シリーズですでに神経障害がとりあげられ,一部触れられているが,より顕著な精神障害を伴うものについてのみ記述する.なお,毒物中毒による精神障害は原則的には侵される脳の部位によって異なるとはいえ,急性中毒では意識障害を中心とする外因反応型が主で,慢性中毒に至ってそれぞれの特徴症状が出現する.

天地人

ナイスミドル

著者:

ページ範囲:P.2331 - P.2331

 かなり古い話になるが,ひところ"ロマンスグレイ"という変な英語?が流行語になったことがある.髪に白毛のめだちはじめた分別盛りの中年男性を形容した言葉で,若い女性に大もてしたときがあった.
 このところ,再び中年男がリバイバルのようにもてている.テレビドラマでは中年男の主人公がえらくめだつし,かつての二枚目も,むしろ渋さと魅力の象徴であるかのように,白毛と眼尻の小じわをズームアップさせて演技する.中間小説でも,きわめて精力的かつ行動的な中年男性が,多くの場合複数の,それぞれ環境や年齢,職業の違ったすてきな女性からひどくほれられて悩む.出版物では,売れないのが常識といわれていた中高年ものがよく売れるという.

オスラー博士の生涯・78

息子を失った打撃からのオスラー夫妻の立ち直り(1917年)

著者: 日野原重明

ページ範囲:P.2332 - P.2335

 オスラー夫妻は,1917年8月末に息子リビアが第一次欧州大戦で戦死した報を受けた.それは長い間危惧されていたものの,まことに強烈な打撃であった,しかし,オスラーは,外に対しては淡々とした表情を保ち,じめじめした印象は友人に与えなかった.

紫煙考

5日でタバコがやめられる

著者: 林高春

ページ範囲:P.2336 - P.2337

 ●すったつもりの貯金が260万円
 Mさんは,1日120本という超ヘビースモーカーで,彼の喫煙歴は20年であった.昭和43年のある日,奥さんのすすあもあり,また自分自身も考えるところがあって,私たちの禁煙講習会に出席したのであった.以来10年以上,彼はタバコを口にしたことはない.
 禁煙して以来,Mさんは毎朝5キロのジョギングを欠かさず,体の調子もすこぶる良好である,冬もズボン下をはかないこと,数々のマラソン参加章,タバコをすったつもりで続けている貯金の結果として,現在高260万円の預金通帳などがご自慢である.さらにこの数年間,Mさんは「5日でタバコをやめる会」という禁煙OB会の会長をつとめている.

開業誌日誌

臨死のこころ

著者: 西田一彦

ページ範囲:P.2338 - P.2340

鉄造さんが死んだ……
 鉄造さんが死んだ.開業以来,20有余年診ていた患者である.肺結核であった.享年82歳天寿を全うしたというべきなのだろうが,結核がなければもっと長生きしていたかもしれない.両肺,とくに右上肺野に空洞があったが,長年の化学療法の効果か,空洞は硬くガードされていて,撲菌もなかった.それでも聴診器を当てると,木枯しを思わせるような荒々しい呼吸音が聴えてきていた.長い闘病生活はその身体つきにも,まざまざと表われていた.背骨は胸椎の中程から前に曲がり,胸骨は馬の背のように前にとび出して胸は格好の悪いビア樽のようで,首を前に突き出してビア樽状の胸郭を細い下半身に載せて,息を切らせながら,1週間に一度は診察に来ていた.
 その鉄造さんの臨終に私は間に合わなかった.長く診ている患者の臨終に立ち合えなかったのは,初あてのことだった.臨終の場に立ち合うことの大切なことを主張し,実行してきていた私にとっては不覚であり,残念なことであった.鉄造さんは,この夏以来,暑さの故か元気がなく,歩くのも大儀だといって来なくなっていた.それで7日か10日に1回の割合で往診していたのだが,この半月ばかり前から全身倦怠と息苦しさを訴え姶めていた.それでも,食欲はあったので安心していたのである.そして,その2日前にも往診していた.

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「medicina」第16巻 総目次

ページ範囲:P. - P.

基本情報

medicina

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN 1882-1189

印刷版ISSN 0025-7699

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