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文献詳細

雑誌文献

medicina16巻13号

1979年12月発行

文献概要

今月の主題 消化管ホルモンの基礎と臨床 エンサイクロペディア

ガストリン

著者: 石森章1 中目千之1

所属機関: 1東北大第3内科

ページ範囲:P.2206 - P.2209

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化学構造,分子量
 生体内におけるガストリンの存在様式は,heterogeneityすなわち複数の形をとることが知られており,分子量の大きい順にならべると,bigbig gastrin(Yalowら),component-I(Rehfeldら),big gastrin(G-34),little gastrin(G-17),minigastrin(G-14)などに分類される.このうち,生物学的活性,分子量が判明しているものは図1のように,big gastrin,little gastrin,minigastrinの3種類であり,C末端より数えて6番目のTyr基が硫酸エステル化されるか否かにより,それぞれⅡ,Iと命名される.
 17個のアミノ酸より構成されているlittle gastrinは,分子量が2096(HG-17-I)であり,これらの中で最も強い生物学的活性を有し,その作用はC末端の4個のアミノ酸により発現される.big gastrinは34個のアミノ酸から成り,分子量は3839(HG-34-1)で,C末端の17個のアミノ酸配列はlittle gastrinのもつ生物学的活性の大部分を有する,minigastrinは14個のアミノ酸から成り,分子量は1647で,その生物学的活性は胃酸分泌を指標とした場合,little gastrinの約半分といわれる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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