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文献詳細

雑誌文献

medicina16巻13号

1979年12月発行

文献概要

今月の主題 消化管ホルモンの基礎と臨床 トピックス

Endocrine,Paracrine,Neurocrine

著者: 関敦子1 松尾裕1

所属機関: 1東大第3内科

ページ範囲:P.2238 - P.2239

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消化管ホルモンの作用型
 図1は消化管ホルモンの作用型を示したものであるが,消化管ホルモンは,消化管内腔からの刺激により分泌されたホルモンが血管系に入って他の消化器臓器に作用するendocrine型のものと,血管に入らず隣接する細胞に直接作用するparacrine型のものとに分類することができる.また,脳と腸に共通して存在する活性ペプタイドは,視床下部以外にも大脳基底核,大脳皮質の大脳辺縁系,脳幹,脊髄に広く分布していることが明らかにされ,壁在神経叢にも存在することが報告されている1〜4).このことは,これら活性ペプタイドはホルモンというよりneurotransmitterあるいはneuromodulaterとして作用している可能性を示唆している.
 筆者らも,壁在神経叢におけるペプタイドホルモンの存在をアウエルバッハ神経叢,マイスナー神経叢について螢光抗体法によって比較検討するとともに,壁在神経叢のうちいかなる神経細胞がペプタイド分泌類粒をもつか電子顕微鏡によって検討し,興味ある知見を得た.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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