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文献詳細

雑誌文献

medicina16巻13号

1979年12月発行

文献概要

図解病態のしくみ 消化器疾患・8

下痢(1)—正常な腸管の生理学

著者: 松枝啓1

所属機関: 1国立病院医療センター消化器内科

ページ範囲:P.2320 - P.2323

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はじめに
 下痢は,日常の診療でしばしば遭遇する疾患であるが,それを起こす原因として,理論的には5つの機序が考えられる.すなわち,①腸管内に吸収されにくい高浸透圧性の物質が異常に多量存在する場合(浸透圧性の下痢),②腸管からの分泌が亢進している場合(分泌性の下痢),③イオンの正常な吸収の機序が障害されている場合,④腸管粘膜の浸透性(Permeability)が異常に亢進した場合,⑤異常な腸管運動(Motility)による場合である.
 ある種の疾患や状況においては,上述の1つまたは2つ以上の機序の組み合わせによって下痢が起こる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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