文献詳細
文献概要
今月の主題 パーキンソン病とその周辺 特殊疾患によるパーキンソニズム
線条体黒質変性症
著者: 斉藤佳雄1
所属機関: 1警友総合病院神経内科
ページ範囲:P.202 - P.203
文献購入ページに移動はじめに
線条体黒質変性症Striato-nigral Degeneration(以下SNDと略す)は,1961年1)についで1964年にAdamsら1.2)により初めて記載された症候群である.臨床的にはパーキンソン症候群に類似の症状を呈し,病理解剖学的には黒質のほかに線条体にも強い変性がみられ,振戦麻痺とは別の新しい疾患であると報告された.
先に筆者らも5)その3例の剖検例を報告したが,いままでに報告され,剖検で確かめられたのは欧米で約24例,わが国でも6例あり,これらの症例につき臨床的特徴,パーキンソン病との相違点および神経病理学的所見につき述べたい.
線条体黒質変性症Striato-nigral Degeneration(以下SNDと略す)は,1961年1)についで1964年にAdamsら1.2)により初めて記載された症候群である.臨床的にはパーキンソン症候群に類似の症状を呈し,病理解剖学的には黒質のほかに線条体にも強い変性がみられ,振戦麻痺とは別の新しい疾患であると報告された.
先に筆者らも5)その3例の剖検例を報告したが,いままでに報告され,剖検で確かめられたのは欧米で約24例,わが国でも6例あり,これらの症例につき臨床的特徴,パーキンソン病との相違点および神経病理学的所見につき述べたい.
掲載誌情報