文献詳細
今月の主題 パーキンソン病とその周辺
パーキンソン病治療上の諸問題
文献概要
1969年Cotziasらによってパーキンソン病におけるL-dopaの長期大量投与法の有効性が報告されて以来,L-dopaはパーキンソン病の治療上最も重要な薬として広く用いられるようになった.しかし,L-dopa治療に際してその副作用はしばしば問題となり,とくに長期治療におけるジスキネジーは,精神症状,on and off現象またはup and down現象と並んで大きな問題であり,投与中止または減量を強いられることがある.本稿では,L-dopa治療に伴うジスキネジーにつきその臨床的特徴,病態生理および対策について述べる.
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