icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina16巻2号

1979年02月発行

文献概要

職業病の知識

呼吸器障害—じん肺

著者: 千代谷慶三1

所属機関: 1珪肺労災病院

ページ範囲:P.288 - P.290

文献購入ページに移動
はじめに
 空気中に浮遊する不溶性もしくは難溶性粉じんが,吸入されて肺に沈着しかつ長く滞留すれば,当然そこに異物反応が起きる.吸入された粉じんがある程度量が多く,しかも化学的にあるいは物理的に生体により刺激的であれば,それだけ反応量も増大して,臨床的に疾病として認識できるようになる.
 人間が社会生活を送る限り粉じん吸入をまったく避けて通ることはあり得ないが,臨床的に疾病として認識できる程度に至るのは,ほとんどまったく作業環境中の粉じんを職業性に吸入した場合に限られている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?