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文献概要
臨床医のための心の科学
癌の自然退縮例に関する心身医学的考察
著者: 中川俊二1
所属機関: 1大阪PL病院
ページ範囲:P.298 - P.299
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癌の自然退縮Spontaneous Regression of Cancer(SRCと略す)という概念は,20世紀初頭から,臨床的に癌患者に対して用いられてきた.文献的にはLomer,GaylordやHandlyらの報告があり,系統的には1966年Boyed,さらにEversonおよびCole1)の臨床的集計が行われた,このように,ヒトの癌や動物移植癌が自然に退縮したり,長期間その宿主生体が生存したりすることがみられる.このことは,専門家に限らず,経験ある医師では,長期間の診察中に遭遇するものである.
癌の自然退縮Spontaneous Regression of Cancer(SRCと略す)という概念は,20世紀初頭から,臨床的に癌患者に対して用いられてきた.文献的にはLomer,GaylordやHandlyらの報告があり,系統的には1966年Boyed,さらにEversonおよびCole1)の臨床的集計が行われた,このように,ヒトの癌や動物移植癌が自然に退縮したり,長期間その宿主生体が生存したりすることがみられる.このことは,専門家に限らず,経験ある医師では,長期間の診察中に遭遇するものである.
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