icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina16巻2号

1979年02月発行

文献概要

臨床医のための心の科学

癌の自然退縮例に関する心身医学的考察

著者: 中川俊二1

所属機関: 1大阪PL病院

ページ範囲:P.298 - P.299

文献購入ページに移動
はじめに
 癌の自然退縮Spontaneous Regression of Cancer(SRCと略す)という概念は,20世紀初頭から,臨床的に癌患者に対して用いられてきた.文献的にはLomer,GaylordやHandlyらの報告があり,系統的には1966年Boyed,さらにEversonおよびCole1)の臨床的集計が行われた,このように,ヒトの癌や動物移植癌が自然に退縮したり,長期間その宿主生体が生存したりすることがみられる.このことは,専門家に限らず,経験ある医師では,長期間の診察中に遭遇するものである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?