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文献詳細

雑誌文献

medicina16巻3号

1979年03月発行

文献概要

今月の主題 臨床家のための輸血学 輸血の準備

供血者(献血者)の条件

著者: 細井武光1

所属機関: 1京都府赤十字血液センター

ページ範囲:P.324 - P.325

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献血でなければならぬ
 "輸血用の血液は献血によるものでなければならぬ"ということは,もはや世界中どこでも認められた動かしがたい事実である.わが国においても買血による苦い経験があるが,幸いにして,今や全血製剤や成分製剤はすべて献血によってまかなわれるようになった,しかし,血漿分画製剤については,いまだ国内外での買血による製剤が多く使用されている.
 アメリカにおいても,すべて献血に切り換えようとしており,とくに買血血液の輸血は献血のそれよりも3〜10倍肝炎の発症率があるため,FDA(Food and DrugAdministration)は血液製剤に献血によるものか,買血によるものかを血液バッグに標示するように提案しており,一部の州ではこれが実行に移されている1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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