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文献詳細

雑誌文献

medicina16巻3号

1979年03月発行

文献概要

今月の主題 臨床家のための輸血学 免疫からみた輸血

HLA抗原抗体と輸血副作用

著者: 十字猛夫1

所属機関: 1東大輸血部

ページ範囲:P.356 - P.357

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はじめに
 白血球は同種抗原系の研究が始まってすでに4分の1世紀が経過している.その中でHLA抗原系の解明が急速に進められ,ヒトのmajor histocompatibility complex(MHC)に関してきわめて詳細な情報が得られている.しかしながら,このヒトのMHCが輸血においてどのような意義をもっているのかに関する情報は少ない.その理由の一つは抗白血球抗体がすべて抗HLA抗体と考えられているからである.しかしながら,HLA抗原系は赤血球以外の血球成分における同種抗原のうちの氷山の一角にすぎず,そのほかに未同定の抗原系が多数存在することが想定されている,このような未知の抗原の存在を考慮に入れて,輸血副作用とHLA抗原の関連を考えてゆかなければならない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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