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文献詳細

雑誌文献

medicina16巻3号

1979年03月発行

文献概要

今月の主題 臨床家のための輸血学 輸血の副作用とその対策

抗原抗体反応に関するもの—血漿蛋白

著者: 清水勝1

所属機関: 1都立駒込病院輸血科

ページ範囲:P.366 - P.368

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はじめに
 血漿蛋白には数十種類以上もあることが知られており,各血漿蛋白にはそれぞれに特有の型が存在する。通常見出される血漿蛋白のなかで,輸血副作用との関係で現在問題とされているものは,IgA,IgGあるいはAgに対する抗体によるものである.そのほか,ペニシリン抗体とペニシリン,レアギンとアレルゲンなどが輸血により共在すると副作用を起こすことがある.
 血漿蛋白による輸血副作用は,アレルギー性反応であり,その最も激しい症状を示すのがアナフィラキシー反応である.輸血によるアナフィラキシー反応は2万回の輸血に1回の割合に認められるといわれている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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