文献詳細
文献概要
今月の主題 肺機能検査の実際 肺機能検査で何がわかるか
スパイログラム
著者: 末次勧1
所属機関: 1名保衛大内科
ページ範囲:P.482 - P.483
文献購入ページに移動スパイログラム(=呼吸曲線)とは,時間を横軸に,換気量を縦軸にとり,その上に換気運動を描記したものである.このスパイログラムをとる装置をスパイロメーター(またはレスピロメーター)と呼び,スパイログラムをとることをスパイログラフィー(またはスパイロメトリー)と称する.
スパイロメーターには多くの種類があるが,Benedict-Roth型が従来よく用いられてきた.この装置は,基礎代謝を測定するために作られたもので,その回路は図1に示すようになっている.スパイログラフィーの際には,ソーダライム容器と2箇のバルブははずし,呼吸に対する抵抗を少なくして用いる.最近では,スパイログラフィー用に回路を単純化したユニ・スパイロが本邦ではかなり普及している.また,コンピューター化の便利なニューモタコグラフや熱線流量計を応用した装置も用いられている.
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