文献詳細
文献概要
今月の主題 肺機能検査の実際 肺機能検査で何がわかるか
拡散能力測定
著者: 𠮷田稔1
所属機関: 1福岡大・内科
ページ範囲:P.493 - P.495
文献購入ページに移動肺拡散能力とは
肺拡散能力に関しての理論的な基礎は,すでに1914年Kroghにより確立されていたが,その臨床応用への道を開いたのはForster一派(1954)である.
ところで、肺胞内ガスと肺毛細管血とのガス交換は物理的な拡散現象により行われる.肺胞から肺胞毛細管膜を介して肺毛細管内の赤血球までO2はそのガス分圧差に従って拡散していくし,CO2も同様の機序で逆の経路を通り血液相からガス相へと拡散する.このガス移動の効率の良否,程度をみることを目的としたものが,肺拡散能力(diffusing capacity,DL)の測定である.したがって,肺拡散能力(DL)はO2を例にとってみると,次のような表すことができる.
肺拡散能力に関しての理論的な基礎は,すでに1914年Kroghにより確立されていたが,その臨床応用への道を開いたのはForster一派(1954)である.
ところで、肺胞内ガスと肺毛細管血とのガス交換は物理的な拡散現象により行われる.肺胞から肺胞毛細管膜を介して肺毛細管内の赤血球までO2はそのガス分圧差に従って拡散していくし,CO2も同様の機序で逆の経路を通り血液相からガス相へと拡散する.このガス移動の効率の良否,程度をみることを目的としたものが,肺拡散能力(diffusing capacity,DL)の測定である.したがって,肺拡散能力(DL)はO2を例にとってみると,次のような表すことができる.
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