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文献詳細

雑誌文献

medicina16巻4号

1979年04月発行

文献概要

今月の主題 肺機能検査の実際 肺機能検査で何がわかるか

肺コンプライアンス

著者: 杉山正春1 大久保隆男1

所属機関: 1東北大第1内科

ページ範囲:P.507 - P.509

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肺コンプライアンスとは
 肺組織は弾性体であり,吸気の際に呼吸筋(外力)によりバネのように引き伸ばされ,外力が除かれると原形に戻る.気流のない状態,または非常にゆっくり吸ったり吐いたりした場合の肺の力と伸び,または圧と肺気量との関係は,弾性体としての性質に従い,その傾きが急であれば,一定圧当たりの肺気量変化は小さく,すなわち膨みやすく,逆に臥てくれば,一定圧での肺気量増加は少ないので硬いことになる(図2を参照).肺に加わる圧と肺気量との関係を肺コンプライアンス(compliance,C)と称し,
C=ΔV/ΔP

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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