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文献詳細

雑誌文献

medicina16巻4号

1979年04月発行

文献概要

今月の主題 肺機能検査の実際 肺機能検査で何がわかるか

肺表面張力測定

著者: 徳田良一1 吉村正治1 西田由美子1

所属機関: 1獨協医大第1内科

ページ範囲:P.524 - P.526

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はじめに
 肺におけるガス交換の過程は,肺毛細管と吸入されたガスの間の広い接触表面が存在する場合に,はじめて能率的に進行される.肺胞の内側の表面は薄い液体の層(alveolar lining layer)で被覆され,ガスと絶えず接触しているので気体-液体の界面とみなすことができる.この気体-液体の界面には表面張力が存在する.肺表面活性物質の主成分をなしているのは燐脂質1)であり,なかでもdipalmityl lecithin(DPL)2)であることが証明されている.肺表面活性物質は,DPLとproteinのcomplexの型で肺胞壁のlining layerを形成している.肺表面活性物質はII型肺上皮細胞から分泌される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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