文献詳細
文献概要
今月の主題 胃癌とその周辺 最近注目されている胃癌
噴門癌
著者: 飯田洋三1 竹本忠良1
所属機関: 1山口大第1内科
ページ範囲:P.676 - P.677
文献購入ページに移動はじめに
噴門癌とは噴門部に発生する胃癌を指すことは当然のことではあるが,噴門とは厳密にはどの部分をいうのか報告者によってその定義はさまざまである.食道をやっている研究者は下部食道噴門癌と一括して論じ,また胃癌の研究者は上部胃癌をも含めて噴門癌として論じている傾向にある.したがって,噴門癌の報告を検討する場合には,その報告者が噴門癌をどのように定義しているかをみきわめたうえで吟味する必要があろう.
このように混乱している噴門癌の特殊性を浮き彫りにすることをねらって,第30回胃癌研究会(1978.1.28)が鹿児島大学第1外科,西(満正)教授会長のもとで開催され,主題として「食道,胃境界領域癌」がとりあげられたことは的を得たといえよう.
噴門癌とは噴門部に発生する胃癌を指すことは当然のことではあるが,噴門とは厳密にはどの部分をいうのか報告者によってその定義はさまざまである.食道をやっている研究者は下部食道噴門癌と一括して論じ,また胃癌の研究者は上部胃癌をも含めて噴門癌として論じている傾向にある.したがって,噴門癌の報告を検討する場合には,その報告者が噴門癌をどのように定義しているかをみきわめたうえで吟味する必要があろう.
このように混乱している噴門癌の特殊性を浮き彫りにすることをねらって,第30回胃癌研究会(1978.1.28)が鹿児島大学第1外科,西(満正)教授会長のもとで開催され,主題として「食道,胃境界領域癌」がとりあげられたことは的を得たといえよう.
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