文献詳細
今月の主題 胃癌とその周辺
最近注目されている胃癌
文献概要
はじめに
良性疾患の治療の目的で胃手術を施行した後の残胃または胃腸吻合部に発生する癌は,1922年Balfourにより初めて記載されて以来いくつかの報告がある.初期には稀なものと考えられたが,近年に至りその報告数は著明に増加し,1972年までにMorgensternらの文献的な集計では1,100例以上,またわが国における山下らの集計では106例に達している.その後の報告も数多く,とくに残胃早期癌の報告例もいくつかみられるようになってきている.
良性疾患の治療の目的で胃手術を施行した後の残胃または胃腸吻合部に発生する癌は,1922年Balfourにより初めて記載されて以来いくつかの報告がある.初期には稀なものと考えられたが,近年に至りその報告数は著明に増加し,1972年までにMorgensternらの文献的な集計では1,100例以上,またわが国における山下らの集計では106例に達している.その後の報告も数多く,とくに残胃早期癌の報告例もいくつかみられるようになってきている.
掲載誌情報