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文献詳細

雑誌文献

medicina16巻5号

1979年05月発行

文献概要

今月の主題 胃癌とその周辺 グラフ

良性潰瘍と胃癌の鑑別

著者: 熊倉賢二1 杉野吉則1

所属機関: 1慶大放射線診断部

ページ範囲:P.680 - P.686

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はじめに
 胃潰瘍(良性)および胃癌(進行癌,早期癌)のX線診断について,基本的な考え方をまとめてみる.
 胃潰瘍をX線で診断する立場に2つある.1つは,ニッシェにより個々の潰瘍をできるだけ的確に発見し,質的に診断しようとする立場である.これは,Haudek(1910)以来,胃潰瘍のX線診断の主流をなすものである.もう1つは,ニッシェは認められにくいのに,胃の変形の著明な線状潰瘍や多発性潰瘍にあてはまることであるが,胃の変形によって,潰瘍の存在および存在部位を推定しようとする立場である.これは,戦後わが国で完成された.この2つの立場から胃潰瘍を追求することによって,胃潰蕩のX線診断はいっそう確実になる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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