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今月の主題 胃癌とその周辺 胃癌とまぎらわしい疾患
大彎の潰瘍性病変
著者: 中村孝司1
所属機関: 1帝京大第1内科
ページ範囲:P.692 - P.693
文献購入ページに移動はじめに
胃癌とまぎらわしい疾患として大彎の潰瘍がとりあげられたのには,それなりの理由があると考えられる.事実,生検が十分に行われなかった時代には大彎潰瘍手術例の術前診断はほとんど癌とされていたようである.そこで初めに,大彎の潰瘍が何ゆえに胃癌とまぎらわしいのかという点にふれ,ついでその鑑別にはどのようなことに注意すればよいのかを考えてみたい.なお,大彎の定義については種々問題があるがここではふれない.
胃癌とまぎらわしい疾患として大彎の潰瘍がとりあげられたのには,それなりの理由があると考えられる.事実,生検が十分に行われなかった時代には大彎潰瘍手術例の術前診断はほとんど癌とされていたようである.そこで初めに,大彎の潰瘍が何ゆえに胃癌とまぎらわしいのかという点にふれ,ついでその鑑別にはどのようなことに注意すればよいのかを考えてみたい.なお,大彎の定義については種々問題があるがここではふれない.
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