icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina16巻5号

1979年05月発行

文献概要

プライマリ・ケア

対談 老人医療を考える(その3)

著者: 西田一彦 鈴木荘一

所属機関:

ページ範囲:P.762 - P.765

文献購入ページに移動
投薬上の注意
 鈴木 治療の問題に入りますが,老人の場合に感染症が割に多いので抗生物質をよく使いますが,腎毒性のものは極力避けることをモットーにしています.だから,アミノグリコシッド系のものは使わない.セファロスポリン系でも腎毒性のいちばん少ないものを使っております.それから,ジギタリス製剤は非常に注意して使わないと,成人の場合と違って副作用がすぐ出てきます.心電図をまめにとるとか,脈をよくみながら使うことですね.
 西田 私は,お年寄の投薬にはあまり自信がないんです.どれだけ与えればいいのかわからない.子どもの薬用量と成人の薬用量だけは成書に出ていますが,老人の薬用量はどこにも書いていないでしょう.お年寄の投薬も,体重で割り出すとか,何らかの方式を考え出していただけないかと思うんです.なんらかの目安がないと非常に不安です.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら