icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina16巻5号

1979年05月発行

図解病態のしくみ 消化器疾患・2

消化性潰瘍(1)—病因と病態生理

著者: 松枝啓1

所属機関: 1国立病院医療センター消化器内科

ページ範囲:P.784 - P.788

文献概要

はじめに
 消化器疾患の中で,消化性潰瘍ほど今までに議論され,また書かれた疾患はないと思われる.実際,多くの臨床家は,その診断と治療に関しては何ら疑問を感じておらず,また,その原因を考える際にも胃酸以外のことはほとんど考えないのが現状である.
 しかしながら,われわれのもっている消化性潰瘍の概念や現在行われている治療について批判的に吟味してみると,明らかに多くの問題点の存在することがわかる.すなわち,病態生理を正しく理解していないため,まちがった食事療法や薬剤の使用,そしてまた合理的な制酸剤の投与がなされていない現実に気づくのである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら