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文献詳細

雑誌文献

medicina16巻6号

1979年06月発行

文献概要

今月の主題 血栓とその臨床 血栓の治療

血小板阻害剤

著者: 本宮武司1 山崎博男1

所属機関: 1東京都臨床医学総合研究所循環器部

ページ範囲:P.870 - P.871

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はじめに
 近年,血栓形成における血小板の役割が明らかとなり,血栓症の治療法として抗凝血療法,線溶療法と並んで血小板阻害剤の使用が注目され,とくに動脈にできる白色血栓に対しては抗凝血薬は有効ではなく,線溶療法は長期の治療に適さず,抗血小板剤の効果が期待されている.さらに最近の血小板に関する生化学,薬理学の進歩は血小板活性化に際して強力な脈管作動物質の産生放出されることを明らかとし,血小板が血栓形成ばかりでなく直接血管に働いて収縮を惹起し,内膜を傷害する可能性を示した.そのため血栓性虚血性諸疾患における血小板の病因的役割が注目され,血小板阻害剤療法の効果が期待されている.本稿では,その主たる薬剤の臨床評価について簡潔に解説することにし,精細は他の綜説1〜4)にゆずる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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