文献詳細
文献概要
天地人
モルモットの貞操帯
著者: 人
所属機関:
ページ範囲:P.963 - P.963
文献購入ページに移動ところが,動物の中には自然の完全な貞操帯をもっているものがある.モルモットがその一例である.モルモットはげっ歯類に属しているが,おとなしく動作がにぶく,実験動物として重宝されていることはご承知の通りである.野生のモルモットは1年に1度,それも1度に2匹程度しか子供を生まないという.繁殖能力--同類のラットやマウスに比して--が悪いわけではない.現に飼育されているモルモットは年に3回以上も妊娠するし,子供の数にしても20匹以上にも及ぶ.モルモットのメスは夜中に発情するものだから野生ではのろまのオスが目的を達しにくいのだろう.
掲載誌情報