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文献詳細

雑誌文献

medicina16巻7号

1979年07月発行

文献概要

今月の主題 癌と免疫 癌抗原の検出

塩基性胎児蛋白

著者: 石井勝1

所属機関: 1埼玉県立がんセンター臨床検査部

ページ範囲:P.990 - P.991

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はじめに
 塩基性胎児蛋白Basic Fetoprotein(以下BFP)191974年,筆者1,2)によりヒト胎児の血清,腸および脳組織中に発見された蛋白である.従来の胎児性蛋白,α-フェトプロテイン(AFP),癌胎児抗原(CEA)などは酸性蛋白であるが,これらと対照的に,本蛋白は塩基性である.この特徴からBFPという名称がつけられた、他方,臨床上の特徴としては,血清中のBFP測定が特定臓器の癌診断ではなく,非癌疾患と諸種の癌疾患との鑑別診断に役立つことである.既知の胎児性蛋白と比較して,BFPにはこのような2大特色がある.
 BFPの研究は未だ歴史も浅く,未知の点が多いが,現在までの筆者らの成績を下記に紹介する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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