文献詳細
文献概要
今月の主題 癌と免疫 その他の癌免疫療法
インターフェロン
著者: 鈴木富士夫1 石田名香雄1
所属機関: 1東北大細菌学
ページ範囲:P.1036 - P.1037
文献購入ページに移動はじめに
ウイルス相互間の干渉現象の作用物質として分子量数万の糖蛋白が発見され,インターフェロン(IF)と命名されて以来20有余年が経過した今日,IF・システムを有効に活用した悪性腫瘍や各種ウイルス病に対する制圧手段が今やっと現実になろうとしている.とくにAmerican Cancer SocietyがIF研究に200万ドルをつぎ込むと発表したり,英のWellcome研究所がヒトIFの大量供給態勢を作り上げたり,あるいはニューヨークのSloan-Kettering記念癌センターがスイス赤十字と共同でIFの大量生産工場を設立するというような最近のニュースは,今後のIF研究およびその応用の動向を占う上で大いに参考になろう.
ウイルス相互間の干渉現象の作用物質として分子量数万の糖蛋白が発見され,インターフェロン(IF)と命名されて以来20有余年が経過した今日,IF・システムを有効に活用した悪性腫瘍や各種ウイルス病に対する制圧手段が今やっと現実になろうとしている.とくにAmerican Cancer SocietyがIF研究に200万ドルをつぎ込むと発表したり,英のWellcome研究所がヒトIFの大量供給態勢を作り上げたり,あるいはニューヨークのSloan-Kettering記念癌センターがスイス赤十字と共同でIFの大量生産工場を設立するというような最近のニュースは,今後のIF研究およびその応用の動向を占う上で大いに参考になろう.
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