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文献概要
今月の主題 腸疾患の臨床 小腸潰瘍性病変
腸型ベーチェット病と単純性潰瘍
著者: 馬場正三1
所属機関: 1浜松医大第2外科
ページ範囲:P.1162 - P.1163
文献購入ページに移動はじめに
単純性潰瘍もベーチェット病に伴う腸潰瘍もその原因は不明であり,臨床経過についてもなお解明されていない点が多く両者を鑑別するのは必ずしも容易ではない.
単純性潰瘍という言葉を初あて用いたのはCruveilhier(1830)であるといわれている.以後,特発性潰瘍(idiopathic ulcer),孤立性潰瘍(solitary ulcer),非特異性潰瘍(non-specific ulcer)などといろいろな名称で報告され,その病態も詳細に検討すると報告者により重視する点が異なり必ずしも定義が明確でない.池田1),Grasmann2),Butsch3)らの定義を参照されたい.
単純性潰瘍もベーチェット病に伴う腸潰瘍もその原因は不明であり,臨床経過についてもなお解明されていない点が多く両者を鑑別するのは必ずしも容易ではない.
単純性潰瘍という言葉を初あて用いたのはCruveilhier(1830)であるといわれている.以後,特発性潰瘍(idiopathic ulcer),孤立性潰瘍(solitary ulcer),非特異性潰瘍(non-specific ulcer)などといろいろな名称で報告され,その病態も詳細に検討すると報告者により重視する点が異なり必ずしも定義が明確でない.池田1),Grasmann2),Butsch3)らの定義を参照されたい.
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