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文献詳細

雑誌文献

medicina16巻8号

1979年08月発行

文献概要

今月の主題 腸疾患の臨床 大腸潰瘍性病変

非特異性(孤立性)直腸潰瘍

著者: 勝見正治1 松本孝一1

所属機関: 1和歌山医大消化器外科

ページ範囲:P.1188 - P.1190

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はじめに
 直腸に発生する潰瘍性病変は,表1に示すごとく,癌などによる腫瘍性のもの,結核,赤痢アメーバなどによる特異性炎症性のもの,あるいはクローン病,潰瘍性大腸炎,虚血性大腸炎などの広義の非特異性のほかに,狭義の非特異性のいわゆる弧立性直腸潰瘍がある.本症は1829年Cruveilhierが初めて報告し,1937年Lloyd-Daviesが初めてこの命名をし,1969年MadiganとMorsonが68例の詳細な検討から漸く本症の病態を明らかにした.その後Kennedyが45例,Rutterが105例を集計し,本邦でも1972年村上らの報告にはじまり,筆者らも3例を報告し,最近吉岡らは16例を集計し,国内外ともに急速な症例の増加をみている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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