icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina16巻8号

1979年08月発行

文献概要

今月の主題 腸疾患の臨床 大腸隆起性病変

大腸癌

著者: 神前五郎1 森武貞1

所属機関: 1阪大第2外科

ページ範囲:P.1194 - P.1196

文献購入ページに移動
大腸癌発生の年次的推移
 わが国の胃癌発生率は世界最高であり,逆に大腸癌の発生は,最低のグループに属していたが,1960年頃から少しずつではあるが着実に大腸癌が増加し,胃癌が減少してきている(図1).
 これを部位別にみると,下行結腸からS状結腸にかけての癌が著しく増加していて,直腸,肛門部の癌の発生には大きな変化はない.したがって1960年代までは大腸癌の約2/3を直腸癌が占めていたのであるが,1973年頃を境にして結腸癌のほうが直腸癌より多くなり,その傾向はなお強まりつつある.欧米のほとんどの国では大腸癌のほうが胃癌よりも多いのであるが,直腸癌の発生頻度はわが国と大差がなく,結腸癌が直腸癌の2〜4倍も多いのである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら