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文献詳細

雑誌文献

medicina16巻8号

1979年08月発行

図解病態のしくみ 消化器疾患・5

脂肪の消化と吸収

著者: 松枝啓1

所属機関: 1国立病院医療センター消化器内科

ページ範囲:P.1282 - P.1286

文献概要

はじめに
 脂肪の消化および吸収障害が起こると,カロリー源としての脂肪を効率よく吸収できないばかりでなく,その吸収障害に伴って起こる下痢(脂肪便Steatorrhea)により腸管壁から電解質や蛋白質などの喪失をきたし,ひいては栄養不良状態(Malnutrition)を惹起するため臨床上重大な問題である.一方,脂肪の吸収障害に伴い,脂溶性のビタミンであるビタミンA,D,E,Kなどの吸収障害や欠乏が起こり,合併症として多彩な臨床症状を呈してくる.
 ここでは脂肪の消化および吸収の病態生理を述べることにより,それらの障害に対する合理的なアプローチについて考えてみたい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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