文献詳細
今月の主題 内科医に必要な精神科の知識
よく遭遇する症候
文献概要
うつ状態における食欲異常
壮年期には男女を問わずうつ状態の場合に食欲不振がよくみられる.ごく稀にはうつ状態に一致して反対の多食がみられることもある.うつ状態の診断については本特集の飯田論文を参照していただければよいが,うつ病の際の食欲不振には器質的背景はないはずだと速断してはならない.現実には口臭,舌苔,胃の圧痛といった胃炎の症状を兼備していることが多く,またうつ状態のときには消化性潰瘍が発生しやすいことが知られている.
壮年期には男女を問わずうつ状態の場合に食欲不振がよくみられる.ごく稀にはうつ状態に一致して反対の多食がみられることもある.うつ状態の診断については本特集の飯田論文を参照していただければよいが,うつ病の際の食欲不振には器質的背景はないはずだと速断してはならない.現実には口臭,舌苔,胃の圧痛といった胃炎の症状を兼備していることが多く,またうつ状態のときには消化性潰瘍が発生しやすいことが知られている.
掲載誌情報