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文献詳細

雑誌文献

medicina16巻9号

1979年09月発行

今月の主題 内科医に必要な精神科の知識

概念と診断

てんかんとその周辺

著者: 宮坂松衛1

所属機関: 1獨協医大精神神経科

ページ範囲:P.1330 - P.1335

文献概要

てんかんの現代的概念
 てんかんという病は,ギリシャ時代以来,主として痙攣と意識喪失の発作を起す病として知られていた.しかしながら,てんかん発作には上記二者以外にも,感覚,情動,行動,自律神経系などにわたる各種の内容をもちうるらしいことが漸次に知られてきた.
 そうした病態の検索のために1930〜1940年頃より脳波検査という新しい武器が用いられ始めてから,てんかん発作は,脳波上に突発的な律動異常paroxysmal dysrhythmia(てんかん性脳波)として表現されるところの脳内神経細胞の過剰放電によって起されること,また,その発作の内容(症状)はその過剰放電の起る脳内部位の相違によって種々に異なることが知られてきた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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