文献詳細
文献概要
今月の主題 内科医に必要な精神科の知識 概念と診断
薬剤による精神障害
著者: 宮下俊一1
所属機関: 1長野県立須坂病院神経科
ページ範囲:P.1348 - P.1350
文献購入ページに移動はじめに
今日の医療の中で薬剤の果たしている役割は大きく,多くの疾病が治療されている反面,薬剤の副作用もまた大きな問題となっている.その中で副作用として精神症状を呈するものもいくつかみられる.いろいろの精神症状が認められる場合,それが内因性精神病によるものか,服用中の薬剤により惹起ないし誘発されて出現したものかを鑑別することはなかなかむずかしい.ここでは日常比較的多用されている内科系薬剤の中で,薬剤の服用と精神症状の発現に明らかな相関の認められるものについて"薬剤による精神障害"としてとりあげてみる.また最近社会問題となっている覚醒剤,シンナー,ボンドなどによる精神障害についても若干触れてみたい.
今日の医療の中で薬剤の果たしている役割は大きく,多くの疾病が治療されている反面,薬剤の副作用もまた大きな問題となっている.その中で副作用として精神症状を呈するものもいくつかみられる.いろいろの精神症状が認められる場合,それが内因性精神病によるものか,服用中の薬剤により惹起ないし誘発されて出現したものかを鑑別することはなかなかむずかしい.ここでは日常比較的多用されている内科系薬剤の中で,薬剤の服用と精神症状の発現に明らかな相関の認められるものについて"薬剤による精神障害"としてとりあげてみる.また最近社会問題となっている覚醒剤,シンナー,ボンドなどによる精神障害についても若干触れてみたい.
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